抗がん剤治療の辛さしんどさを少しでも和らげたい

n+では自然をテーマに健康や生活についていろいろな情報を発信しています。

自然のものはカラダにいい」誰しもが知っていることですが、その自然の力を活用した健康法に “ 海水温熱療法 ” というものがあります。

何を隠そう私自身、海水温熱療法の施設を運営していて、軽い症状でリラクゼーション的な意味合いで利用される方から、ステージⅣレベルのがんを患っている重い症状の方まで、様々なカラダの不調を訴えるお客様を施術しています。

その中でも、私自身熱心に施術を施している方が、がんを患っておられる方です。

病自体も重く、みなさんその治療にとても心血を注がれていますが、それと同時に、みなさん一憂に「抗がん剤のしんどさ」に嘆いておられます。

「がんの治療は病院で行う」まさにその通りですが、中には民間療法などで、改善・緩和を求めてこられる方もおられます。

今回の記事では、エビデンスがないと言われている民間療法に、なぜがんを患っておられる方が来られるのか・・・私たちが行っている自然の力を借りた、海水温熱療法に来られるのか・・・

今回の記事では、そのような点をご紹介していきます。

抗がん剤治療のしんどさ

抗がん剤治療のしんどさは副作用によって起こりますが、各医療機関で副作用判定基準として、グレード1 ~ グレード4までの確認表なども設けられています。

>>副作用グレード一覧はこちら(富士市立中央病院pdf資料)<<

厚生労働省が抗がん剤の副作用の状況等についての中で、一般の薬と抗がん剤の比較を掲載しています。

画像引用:生労働省 抗がん剤の副作用の状況等pdf資料P2

着目したいのが、抗がん剤の有効性のところで「全般的に治療に対する有効性は低く~」とあり、抗がん剤の安全性のところで「重大な副作用は多い~」「他に治療法がないので使用される」とあります。

読み方や読み手によりますが、私がこれを読むと「有効的な効果は期待出来ない上に重大な副作用があるけど、他に治療法がないからとりあえず使用しましょう。」となってしまいます。

抗がん剤の是非はここでは避けますが、抗がん剤は「重大な副作用は多い」と、厚生労働省も通達しているので、抗がん剤の副作用は深刻なものでしんどいということがいえますね。

>>厚生労働省 抗がん剤の副作用の状況等はこちら<<

抗がん剤の副作用としては以下の症状があるといわれています。

  • 脱毛
  • 感染症
  • 口内炎
  • 貧血
  • 吐き気・嘔吐
  • 食欲不振
  • 全身倦怠感
  • アレルギー
  • 血圧低下
  • 不整脈
  • 下痢
  • 便秘
  • 皮膚障害
  • 味覚障害
  • 肝機能障害
  • 腎機能障害
  • 心機能障害
  • 呼吸困難

抗がん剤は、がん細胞だけでなく正常な細胞にも作用してしまうため、上記の様な副作用が発生してしまい、抗がん剤の副作用から回復される方もいれば、そのまま亡くなれる方もいます。

抗がん剤治療がどれ程しんどいかは、実際に抗がん剤治療をした方しか解らないので、実際に抗がん剤治療をされた方の体験談を以下に記述します。


「抗がん剤治療は放射線よりつらい。気分は最悪で生きた心地がしない。」

「抗がん剤治療中は、通常の日常生活がおくれないので困った。」

「副作用がだんだん強くなり、精神的にも限界が来て、点滴の針を抜いてどこかへ逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。」

「治療は嫌だ嫌だ嫌だと百万遍いっても足りないくらい嫌でした。」

「抗がん剤治療をうけてから、足から腰にかけての痛み、息苦しさ、胸の圧迫感でとても苦しい思いをしました。」

「大量の脱毛に悩まされ、抜けた髪は生えている髪と絡まってしまいうまく取れず、それを自分でジョキジョキ切って。あのときは本当に泣きましたね。」

「吐き気、頭痛、手足のしびれ。髪は抜け落ち、散歩にでてもすぐ座り込んで休むようになった。」

「吐き気や倦怠感に襲われ、途中からは脱毛が始まり、最も辛かったことの1つが、口内炎だった。いちどきに8個もあった時は、何も食べる気が起きず生きる気力を失いそうになった。」

「箸が持てない、字が書けない、子どもを抱けない。本当に地獄でした。」

「しんどい。カラダに鉛を入れらたよう。何もしたくない。考えたくない。横になりたい。」


抜粋するために抗がん剤治療の体験談を色々と検索していたのですが、読んでいるだけでいたたまれない気持ちになり、抗がん剤治療の副作用で苦しんでおられる方は本当に本当にしんどい思いをされているのがヒシヒシと伝わってきます。

私事になりますが、私の叔母は2015年夏に大腸がんの診断を受け、かかりつけ医師の提案により、抗がん剤治療を選択しましたが、闘病の甲斐なく、2016年3月に抗がん剤の副作用で苦しみながら他界しました。

叔母は生涯独身を貫き、助産師の仕事に命をかけていました。何千人という赤ちゃんを無事出産させるために産婦人科から徒歩3分のところに住居を構え、夜中に電話がなれば駆けつける。休みも殆どない。日曜日もお盆も正月も関係なくとにかく働きづめでした。

子どもがいない叔母は私を我が子の様に可愛がってくれましたし、いつでもどんな時でも私の味方をしてくれました。そして、どんな人に対しても肯定的でどんなことでも褒めてくれる優しい人でした。

そんな叔母が抗がん剤投与により、約半年間苦しみ抜いて息を引きっとったこと。その時は何もしてあげられず死なせてしまったこと。悔やんでも悔やみきれません。

私はその経験から、抗がん剤の副作用を緩和出来るスキルを身につけ、出来ることなら叔母にしてあげられなかった抗がん剤副作用の緩和を1人でも多くの方に施すことが出来たら・・・

そんな思いを持ちながら施術をしてきました。そのきっかけになった叔母のメモ。抗がん剤治療の副作用で、どの様な状態になっていたのかを抜粋して載せさせていただきます。

平成27年12月20日

今朝は腹痛-痛み- 36.9℃

9:30 やはりまだ呼吸が少し苦しい。動きたくない!!コンスタンやはり元気が出る

上腹部時々キリキリ、ロキソニン服用

排便朝はなし

○○さんからいただいた本 丈ちゃん(私)からすすめられた本 ようやく読む気になった。

寿命をまっとうするまでずっと自分を成長させなければ。丈ちゃんの役に立てるようがんばる!!

やりがいをもって生きること!!

平成27年12月24日

デパスものんで眠れる。36.8℃

外科問診 白血球↓ 次回の抗がん剤は少し減らすとのこと。

白血球を増やす注射をうける。(皮下注射)

明日も注射にいくこと。生ものはたべないようにいわれる。感染に気をつけること

○○さん(恐らく同室の抗がん剤治療をされている方)も手の腫れがひどく注射は今回休みとのこと。

兄が丈ちゃんのことや自分(叔母)のことで疲れ切っている。特に丈ちゃんのjumpの協力医が決まらないため。

丈ちゃんのjumpの協力医が決定!!うれしい知らせ。

兄の声が元気になった。よかった!!吉田松陰先生丈ちゃんを守って!!

平成28年1月2日 

兄宅へ宿泊。丈ちゃん午後に大阪へ帰る。

平成28年1月3日

午後自宅へ。兄宅でよくしてもらう。ひとみさんにお礼する。感謝。

右上腹部痛。時々ツーンという感じ。左胸キーンと痛む。時々。

転移痛なのかが心配!!

寿命不安。金銭不安。仕事 = やりがいもてるか(助産師)

生き方‐死生観(悔いのないように)自分らしい生き方 志を全うする。

誰にも優しくできるように真のやさしさ。

平成28年2月12日

37.2℃ 少し熱っぽい左腹部痛+ 昨晩はロキソニンのんでいないので鼻汁+

今ロキソニン服用 食欲無し ヨーグルト、玄米パン半分、バナナ

舌の上がヒリヒリ

11:00 死にたい ※ 迷惑をかけている。迷惑をかけたくない。買い物にも行きたい。

イワシ干物2匹、ごはん、トマト

シュークリームおいしかった

叔母は普通にキレイな字を書く人でしたので、このメモをみつけた時にはまず驚きました。

内容を読んでいても、辛さやしんどさがヒシヒシと伝わってきますが、その中でも生きる気力を失わないように前向きに、そしてこのしんどい状況でも人を気遣う気持ちを忘れない心。

当時、叔母が亡くなったことをほとんど誰にも連絡をしていないにも関わらず、葬儀には300人以上の方が参列してくれました。生き様が死に様だとよく言われますが、本当に叔母は人から慕われる方でした。

このメモ以外にも、叔母がどの様に苦しんでいたかを父から色々と伝え聞きました。

排便にかかること。

脱毛にかかること。

精神的なこと。

それこそ自尊心にかかるようなことまであったようです。

亡くなる数日前には、苦しみから逃れたい一心で早く死にたい感じであったと聞いています。

あれだけ可愛がってくれた叔母の苦しみに対してまったく何も出来なかったあの頃の自分に大して、今でも後悔の念しかありません。

もっと早く海水温熱療法に出会っていれば、もっと早く色んな知識を勉強していれば。叔母が亡くなって6年経過して、今でも治療中の叔母が夢にでてきますし、無力だった自身を悔いています。

がんを患っておられる方が海水温熱療法に来られるのは何故か

がんを患い、抗がん剤治療をされている方が来院されるきっかけは大きく別けて2つです。

  • 海水温熱療法を受けたことがある看護師さんが患者さんへ紹介する
  • 患者さんのご家族が抗がん剤治療副作用緩和の方法を調べて海水温熱療法に辿り着く

実際に海水温熱療法を受けにこられた患者さんは皆さん上記2つがきっかけになっていて、抗がん剤治療の副作用を目の当たりにして、なんとか緩和させてあげたいという思いで伝えてくださっているようです。

実際に海水温熱療法に来られている方

実際に海水温熱療法を受けに来られている方は、海水温熱サロンnavisのHP内の記事で紹介しているのでそちらでご確認ください。

>>がんと生きるために体を温めることの大切さを伝えたい<<

上記記事で紹介している方、そうでない方は施術後に「すごく楽になった。」「すごく身体が軽くなった。」「毒素が抜けた感じがする。」など、皆さん笑顔で帰られていきます。

抗がん剤治療のしんどさを抑えるために海水温熱療法が出来ること

海水温熱療法は医療行為ではなく自然療法になります。ですので私達施術家は「抗がん剤治療のしんどさを抑えれます。」といったことは到底言えません。

残念ながら海水温熱療法にエビデンスや研究データなどもなく、あくまでも実際に受けられた方の感想と私の知識と感覚での話になります。

海水温熱療法で身体を温める

海水温熱療法は、海水で蒸したタオルで全身を温めていく施術です。

水道水や塩水、IHで沸かした海水で同様に施術をしても身体は冷えていってしまいますが、海水を直火で沸かして蒸したタオルであれば身体の内部まで熱が伝わり、数時間ぽかぽかが続きます。

これは実際に受けてみないと解らないかもしれませんが、お風呂やサウナ、温泉などでは感じることが出来ない感覚の温もり方をします。

がん細胞は熱を受け入れやすく逃がしやすいので「熱に弱い」という性質を持っていて、それを応用した治療は実際に医学的根拠もあり、ハイパーサーミアなどの温熱療法は病院で受けられるきちんとした医療行為になっています。(以下の学術記事を参照ください。)

>>がん治療における温熱療法の現状<<

そして、がん細胞を抑制する為に身体の中に備わっている免疫細胞(NK細胞やマクロファージなど)が最も活性化するのは37℃~37.5℃なので、ガンは低体温が原因だと断言される生物学博士いらっしゃり、さらには日本臨床抗老化医学会の先生は「抗がん剤も身体を温めながら使うと効きが違うようだ。」という見解を述べています。

>>生物学博士 久間英一郎「がんは低体温が原因だ!」はこちら<<

これらの医学的見地からみると、海水温熱療法によって身体の奥まで熱を届けて身体を芯から温めることは、がんと向き合うためのサポートとして非常に有用なことだと感じています。

しかも、レーザー治療などの科学的なことではなく、自然の海水を電気ではなく火で温める自然療法で行うことは身体への負担も少ないですし、抗がん剤治療によって体力や抵抗力が弱くなっている方でも副作用なく、温泉に浸かる感覚で安心して受けていただけることも強みです。

海水温熱療法のデトックス効果

海水温熱療法の研修を受けている時に、師匠から海水温熱療法のデトックス効果を学びました。

換気をしていない状態で、抗がん剤やステロイド、強い糖尿病の薬を服用している方の施術をすると、施術側が気分が悪くなる。それくらいデトックス効果がある。」というものでした。

流石にそこまでのことは無いだろうとタカを括って、資格取得後直ぐに糖尿病で苦しんでいた恩師の施術(冬で寒かったこともあり窓を閉めた状態での施術)を行ったところ、内臓辺りに熱をいれている時に薬品の様な違和感のある臭いがするなと思っていた矢先に、急に立ち眩みと吐き気が同時に襲ってきました。

直ぐに窓を開けて換気をして、水を飲むと少し落ち着いたので、その後無事施術を終えることが出来たのですが、正直なところ海水温熱療法のデトックス効果を舐めてしまっていました。

どの様な仕組みでそうなるかは解りませんし、エビデンスも学術論文もありませんが、海水温熱療法を行うと、薬の毒素の部分が湯気と一緒に(汗かもしれません。)デトックスされるようです。

それを証明するデータがあれば説得力がありますが、私はその様な研究所にツテがないのでどうすることも出来ませんが、実際に抗がん剤治療をされている方(それ以外の病気で強い薬を服用の方)が、皆口をそろえて「身体が楽になった。」「毒素が抜けた感じでスッキリした。」と仰るので、海水温熱療法の持つデトックス効果で、抗がん剤などの毒素を抜いて、患者さんを楽にすることが出来ると感じています。

※当サロンでは、抗がん剤治療を受けられている方には必ず医師の承諾を経てからの施術とさせていただいています。海水温熱療法は決して医療行為ではなく、あくまでも自然療法になっており、来店された方にはそのことを理解していただいた上で受けて頂いています。

まとめ

私の仕事のテーマは「健康」と「教育」です。

その先にあるテーマは「協調」「協和」「自立」です。

そして、叔母が亡くなる2カ月前にメモで書き残した目標「自分らしい生き方 志を全うする。誰にも優しくできるように真のやさしさ。」という意志を受け継いでいます。

患者さんのがんをなんとか治療しようという医師の方もいらっしゃって、その様な方々に比べると私など無力そのものですが、医師ではない私にしか出来ないこともあります。

叔母の様な副作用でしんどい思いをされている方々の苦しみを少しでも緩和出来る様に、これからも日々精進し続けます。

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n+編集長

やまだ

ライター

山口県出身で、現在は大阪・山口を拠点に“健康”と“教育”をテーマに、トレーニングジム・健康サロン・児童福祉施設・自然農畑を運営。 自身の身体不調をきっかけに現代医療に見切りをつけ、補完療法や自然療法を軸として「効果的」「簡単」「安価」をキーワードに、誰でも気軽に出来る健康実践法を追求し続けている。心許せる信頼出来る各分野のプロフェッショナルにサポートしてもらいながら「人生おもいっきり愉しむ計画!」を稼働中。