安心も美肌も両立!オーガニックオイルで化粧水を手作りしよう!

年齢や季節、環境、体調など様々な原因によって日々変化する私たちのお肌。

市販のものや、ちょっと高価な化粧水を使っているけど肌トラブルが改善されない、しっかり保湿しているのにシワが増えてきたなどと悩んでいる方にぜひ知ってほしい、お肌にも財布にも優しいオーガニック化粧水の魅力と作り方をご紹介いたします♪

化粧水の役割って!?

皆さんがいつも使っている化粧水ってどういった役割があるかご存じですか?

「洗顔をしたらとりあえず化粧水」となんとなく使っている化粧水の役割は、お肌の『水分補給』をすることです。

洗顔後のお肌は余分な角質や汚れが取り除かれており、そのままにしているとどんどん乾燥し毛穴が開いてきてしまいます。

そのためしっかりと化粧水でお肌に水分を補給しアルカリ性に傾いたお肌を弱酸性に戻してあげることで乾燥やシワ、ニキビなどの肌トラブルを防ぐことができます♪

また、水分補給してあげることでお肌のキメが整い、柔らかくしてくれるため次につける美容液や乳液などの浸透がよくなります。

ですが、とりあえず水分補給すればいいということではありません!

使う化粧水によってお肌の状態はものすごく変わってきます。

化粧水に含まれる主な成分

皆さんは化粧水を購入するときに化粧水の成分を見たことはありますか?

化粧水は主に『水性成分・油性成分・界面活性剤』などがベース成分になり、そこに美白や紫外線防御などの「機能性成分」、着色や香料などの「感性成分」、防腐や粘度調整などの「安定化成分」が加えられ構成されています。

水性成分の代表的なものが水(精製水)です。

価格帯は全く違うものでも成分表の一番初めに来るものは精製水やハーブ水、海洋深層水などの「水」と書かれており、化粧水の80%~90%は水でできています。

また、成分表は配合量の多い順に記載されており、1%以下のものは順不同に書かれているため、1番目~5番目くらいのものがベース成分となります。

水性成分は水以外にも、保湿力の高い「グリセリン」や低刺激の「BG(ブチレングリコール)」、さっぱりと仕上げる「DPG(ジプロピレングリコール)」、殺菌や皮脂清浄などの役割がある「エタノール」などがあげられます。

その他にも油性成分として、べたつきを抑えるために少量のエステル油やオリーブ果実油、ホホバ種子油、マカデミア種子油などの「流動性油分」などが使用されます。

また、植物エキス類、ヒアルロン酸Na類、コラーゲン類、防腐剤、増粘剤、酸化防止剤などの成分は1%未満でも十分な効果を発揮するものが多いため、全成分表示の中でも最後のほうに配置され、植物エキスやヒアルロン酸などの効果がイメージしやすそうなものは前に表示され、防腐剤などあまりイメージのよくない成分は後のほうに表示される傾向があります。

覚えていてほしい化粧水の成分!

成分表示はカタカナのものや難しい漢字の成分が多く、ぱっと見てどれがいい成分でどれが体に影響のあるものかなど、判断するにはかなりの難易度があります。

人間は食べるものや飲むもので体質が変化していくのと同じように、お肌も自分に合った成分やお肌にいい成分を取り入れていくことで肌質がみるみる変化していきます。

人によっては肌荒れやアレルギーの症状を起こしやすいものもあるため、化粧水の成分として覚えておくといいものをピックアップしてみました!

ぜひ参考にしてみてください♪

エタノール

さっぱり感清涼感のある化粧水を作り出すのに重要な役割をしており、防腐性を向上させたり、香料や可溶化剤などを溶けやすくする働きもあるエタノールですが、アルコール類のため刺激が強く、アルコールが蒸発するとともにお肌の水分を一緒にもっていってします。

肌が荒れているときや敏感肌・乾燥肌の方は控えましょう!

グリセリン

高い保湿力を持つグリセリンは必ずと言っていいほど配合されている成分ですが、ニキビの原因と言われるアクネ菌を増殖させる可能性もあり、10代~20代の皮脂が多くニキビで悩まれている方にはあまり良くない場合もあります。

ニキビがなかなか治らないという方は、さっぱりタイプの化粧水やグリセリンフリーのものを選ぶのもいいでしょう♪

界面活性剤

界面活性剤は水分と油分を乳化する役割や皮膚への浸透を高めるために使用されており、大きくイオン界面活性剤と非イオン界面活性剤に分けられます。

一般的に化粧水などのスキンケアに用いられるのが「非イオン界面活性剤」です。

非イオン界面活性剤はお肌に対する刺激が一番マイルドで毒性がないとされています。

また、これらの界面活性剤は天然と合成の2種類に分けられ、すべての界面活性剤が悪いというわけではなく、合成されたものや石油系のものがお肌に悪影響を及ぼすと考えられています。

石油から作られるものなどは原価が安く大量生産できてしまうためコストダウンのためによく使われていますが、洗浄力が強く浸透力が高いため、お肌に必要な美肌菌が減ってしまい逆にお肌にとって有害な成分などを中に入り込んでしまうため皮膚のバリア機能が乱れてしまい、シミや乾燥、ニキビなどの原因になってしまします。

サポニン、レシチン、ペプチドなどはもともと自然界に存在する成分(天然成分)ですが、ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Naなどと表示されているものは人口的に作られた成分(合成成分)なので成分表示を確認する際に参考にしてみてください♬

合成香料

合成香料は化学物質を合成し天然香料に似せて作られており3000種類以上あるといわれており、紫外線に反応して炎症を起こしたり、アレルギーの原因にもなるため避けたほうがいい成分です。

また、香料成分は複数の成分を香料とまとめて記載できてしまうため注意が必要です。

防腐剤

化粧水に菌が繁殖したり腐ったりするのを防ぐために使われる防腐剤ですが、その中でもあまり良くないイメージを持たれているのが「パラベン」です。

1980年に厚生労働省の肌トラブルが起こる可能性の高い成分として「表示指定成分」に分類されたことで今でもそのイメージが定着してしまい、「パラベンが入っている=悪」のようになってしまっていますが、現在は使用濃度や安全性、品質が向上しているため、一般的に販売されている化粧品の配合量であれば肌に触れても特に問題ないと言われています。

パラベンにも種類がありブチルパラベン刺激が強いためできるだけ避けたい防腐剤ですが、同じく気を付けなければいけないのが「パラベンフリー」の化粧水です。

パラベンフリーだから防腐剤が入っていないというわけではなく、パラベン以外の防腐剤が使われていたり、いろいろな防腐剤を組み合わせて量が増えたりとかえってお肌に負担がかかってしまっているということもあるので気を付けましょう!

また、パラベンに代わって防腐剤として使用されることの多い「フェノキシエタノール」は名前に「エタノール」と含まれるため勘違いしてしまいがちですが、化粧品でいうアルコールとは異なるため、アルコールアレルギーがある方でも問題なく使用できます。

無添加化粧品などに配合されていることが多く約0.1%程ですが肌質やお肌の状態によって肌荒れや刺激を感じる方もいるので合わないときは使用を中止してください。

酸化防止剤

水分や油分、界面活性剤、香料などは酸素と結びつくと酸化してしまうため、化粧水の長期保存のため酸化防止剤を使用する必要があります。

酸化防止剤には天然と合成があり、合成成分はアレルギーや皮膚炎などを起こす原因にもなるのでビタミンE(トコフェノール)、ビタミンC(アスコルビン酸)、カテキンなどの天然の安全性が確認されたものを使用した化粧水を選ぶのがおススメです。

一般的に入っていると悪と思われがちな界面活性剤や防腐剤などは入っているからダメなのではなく、合成成分を使用していたり、肌質・体質に合っていないものを使い続けることで肌トラブルの原因になるということを覚えておきましょう!

化粧水を手作りしよう!

成分を気にするのは嫌!シンプルなものを使いたい!という方はご自身で化粧水を作ってしまうのがおススメ!

低コストなうえに簡単に作れてどんな成分が入っているか自分で把握できるので安心安全です♪

手作り化粧水のベースとなるものは精製水グリセリンです。

精製水をフローラルウォーターに変えたり、美容効果や香りをプラスするためにオーガニックの精油(エッセンシャルオイル)を加えることで自分だけの化粧水をカスタムすることができます♪

ではさっそくオーガニック精油を使用した手作り化粧水の作り方を一緒に見ていきましょう!!

シンプルが一番!オーガニック精油で簡単化粧水作り方

材料

  • 液体容器またはスプレー容器(メモリが入っているものを使うと便利!)
  • 精製水orフローラルウォーター(好みでフローラルウォーターを使うと効果UP)
  • ディスペール(なくてもOK)

※ディスペールは天然の乳化剤です。精油と水が混ざり合うために使用します。アロマ専門店やネットで購入可能です。

  • お好みの精油(エッセンシャルオイル)
  • グリセリン(保湿)orエタノール(さっぱり)

作り方

20ml容器の場合

  1. 容器にお好きな精油1滴とディスペール9滴を入れよく混ぜます。
  2. お好みでグリセリンorエタノールを1~2ml加えてもう一度混ぜます。(ディスペールを使わない場合は精油とグリセリンorエタノールを一緒に混ぜます)
  3. 精製水またはフローラルウォーターを15ml加えてよく混ぜたら完成!

使用期限

手作り化粧水は防腐剤など使用していないため作成後は1~2週間を目安になるべく早く使い切って下さい。

保管場所

直射日光の場所に保管していると酸化する恐れがあるので、冷蔵庫または涼しい場所に保管します。

注意点

作りすぎに注意!使い切れる量を作りましょう♪

・フローラルウォーターや精油は植物から抽出されているため事前にアレルギーが出ないかパッチテストを行い、お肌に優しい精油を使用するようにしてください。

おすすめフローラルウォーター一覧!

名前効果
ローズすべての肌タイプにGood!しっかりと潤いを与えてくれ美白効果も期待できます。
ローマンカモミール乾燥してかゆみのある時やアトピー性皮膚炎の方に。保湿効果がありお肌を柔らかくしてくれます。
ラベンダー健康な皮膚細胞の成長を助けてくれ皮脂のバランスを整えてくれます。老化肌の若返りにも!
ネロリお肌の生まれ変わりを促進しシワやくすみの予防に♪
ウィッチヘーゼル毛穴を引き締め、皮脂の分泌を抑えてくれます。

化粧水に適している精油一覧!

精油敏感肌乾燥肌脂性肌老化肌ニキビ肌
ローズ
ラベンダー
ローズウッド
パルマローザ
ゼラニウム
サンダルウッド
ネロリ
フランキンセンス
マンダリン
ティートリー

自分だけのオリジナル化粧水を作ろう!

しっとり派には+グリセリン

しっとりとしっかり保湿がしたい方はグリセリンを入れましょう♪

  • 精製水orフローラルウォーター 15ml
  • ディスペール 9滴
  • 保湿効果のある精油 1滴
  • グリセリン 2ml

すっきり派には+エタノール

ニキビが気になる方、さっぱり系の化粧水が好きな方はエタノールで調整!

  • 精製水orフローラルウォーター 15ml
  • ディスペール 9滴
  • 殺菌作用のある精油 1滴
  • エタノール 2ml

お好みでグリセリンを入れてもOK

柑橘系が好きなら+マンダリン

  • 精製水 15ml
  • ディスペール 9滴
  • マンダリン精油 1滴
  • グリセリンorエタノール 2ml

フローラル系が好きなら+ラベンダー

  • 精製水 15ml
  • ディスペール 9滴
  • ラベンダー精油 1滴
  • グリセリンorエタノール 2ml

このようにお好みで香りを変えてみてください♬

お悩み解消化粧水♪

乾燥が気になる方は

ローズウォーターグリセリンフランキンセンス

ニキビが気になる方は

ウィッチヘーゼルウォーター+エタノールティートリー

お肌の生まれ変わりを促したい方は

ラベンダーウォーター+グリセリンゼラニウム

キメの荒さが気になる方は

ウィッチヘーゼルウォーター+グリセリンローズ

お肌を柔らかくしたい方は

ネロリウォーター+グリセリンサンダルウッド

いろいろなフローラルウォーターと精油を組み合わせてご自身の肌質にあった組み合わせを見つけてみてください☆

いきなり精油を入れるのは抵抗があるという方は

精製水+グリセリンのみで作ってみるのもおススメです ^^

はじめは1%濃度くらいから初めて5%、10%とグリセリンの濃度を増やしていくようにしてください。

グリセリンもアルコールの一種のためお肌の水分を奪ってしまったり、ニキビの原因にもなるのでグリセリンの濃度は10%までにし、あまり増やしすぎないようにしましょう!

まとめ

オーガニックオイルで作る手作り化粧水はいかがだったでしょうか?

市販のものがお肌に合う方もいれば、手作り化粧水のほうが合う方もいます。

ご自身の肌質や好みに合わせてぜひ参考にしてみてください♪

精油には精神面を整えてくれる効果もあるのでそういった要素も踏まえて手作りしてみると毎日のスキンケアがより楽しくなると思います!(^^)!

化粧水だけでなくいろいろなもを手作りできますので、オーガニックに興味がある方はこちらもぜひご覧ください。

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