自然農法から学ぶ「オーガニック食品の選び方」

「自然農法」に取り組むnatural-plusでは、日本でも認知の高い「オーガニック」についても日々勉強しています。

認知の高い「オーガニック食品」だからこそ、しっかりとした知識を持って、選び、生活にと取り入れていただきたい・・・

そんな思いで、今回は「オーガニック食品の選び方」について解説していきます!

近年は健康に対する意識の高まりからオーガニック食品に興味を持つ人が増え有機農法を選ぶ意欲的な生産者が増えてきています。 

大手のスーパーなどでもオーガニック食品を手に入れられるようになってきたため、選択肢は徐々に増えていますが、これからさらに増えていくであろうオーガニック食品を、消費者はどのようにして自分や家族が安心して食べられる食品に出会えるのか・・・

それではさっそくオーガニック食品の選び方選ぶ際の注意点についてご紹介します♪ 

オーガニックの見分け方

スーパーなどで買い物する際にまずはどこをみたらオーガニック食品と分かるのか?

まず、オーガニック食品を見分けるポイントを押さえておきましょう。

認証マークが目印

一番簡単な方法は認証マークで見分けることです。

オーガニック食品には以下のような認証マークがついているのでこれらのマークを目印にすると分かりやすいです♪

出典:農林水産省HP

日本でよく見かけるのがこちらのマークではないでしょうか?

実は日本において「オーガニック」と名乗れるのは農林水産省が管轄する「有機JAS」の認証制度に申請し、認証されたものだけなんです。

認証の対象となるのは、有機農産物、有機畜産物、有機加工食品、有機飼料です。

>>【自然派の人必見】オーガニックの本当の意味を知ると選ぶ理由がわかる!<<

さらに世界には300以上のオーガニック認定機関があり、それらの機関の定めた基準を満たしたものだけがオーガニックと表示が認められています。

海外のオーガニック認証

USDAオーガニック

出典:米国農務省

USDAオーガニックとは、アメリカ農務省(United States Department of Agriculture)によるオーガニック認証制度です。

農産物、畜産物のほか、アルコール、タバコ、化粧品、テキスタイルなども対象となっています。

EUオーガニック

出典;欧州委員会

EUオーガニック認証とは、EUが定めるオーガニックの認証制度です。

EU加盟国では商品に「オーガニック」と表示して販売するために欠かせない認証になっています。認証の対象となるのは、農産物、加工農産物、畜産物、飼料、ワインなどです。

有機JAS認証マークの落とし穴

先ほどご紹介した有機JASマーク

もちろん厳しい審査を通過したオーガニック食品なのですが、実は有機JAS規格では30種類以上の農薬の使用が認められています。

つまり認証マークがあるからといって「オーガニック無農薬」ってわけではないんですよね。

農薬を使用しながら認証を摂る人もいれば、純粋な無農薬だけど有機JAS認証をとらない人もいます。

また今回紹介した世界の有機認証制度もその基準は国や機関によって様々。

認証マークはオーガニックの製品を求める際はひとつの目印にできますが、できるなら買う前にあらためて自分で商品を調べる必要があり、本当に自分がもとめているようなオーガニック食品なのか確かめてください。

>>オーガニックには危険が潜む?!知っておきたい安全の裏側<<

では、有機農法をしているけど認証マークをとっていない農家さんがいる中で認証マーク以外で、何を基準にどのようなオーガニック食品を選んだらいいのか一緒に見て行きましょう♪

オーガニック食品の選び方

信頼できるか口コミをチェック

皆さんはお買い物や外食を行く際に、そのお店の評判がどうなのかチェックしたことはありませんか?

やっぱり一番信頼できるのは消費者の方の素直な感想ですよね♪オーガニック食品を選ぶ際も同じように口コミをチェックすることをおすすめします♪

最近では、新鮮なオーガニック野菜や果物を、産地から直送してもらえる食材宅配会社や農家などもたくさんあります。

チェックしておきたい最低限のポイント

  • 有機野菜のほかに減農薬野菜も使っているか
  •  信用できる業者であるか
  •  続けやすいコスパであるか

オーガニック食材は手間も時間もかかるため、安定した収穫量のために有機野菜だけでなく減農薬野菜を使っているところも多くあります。

減農薬野菜というのは、一般よりも農薬の量を減らして栽培した野菜ということです。

少しの農薬も嫌だという方は買ってから後悔する前に事前にチェックしておいてくださいね。

また、続けやすいコスパであるということも大切です。

オーガニック食材は手間も時間もかかり収穫量は化学肥料で育てたものよりも少ないのでコストが高くなります。

せっかくオーガニック生活を始めても、長続きしなかったら意味がありませんので、自分のお財布と相談しつつ、続けられる所を選びましょう。

ラベルを読む

オーガニック食材を選ぶ際に有機ラベルの法律を理解する必要があります。

たとえ「オーガニック」と表示されているものでもすべてが100%オーガニックとは限りません。

なぜなら原材料表示をよく見てみると、添加物が使われているケースがあるからです。

裏の表示をキチンとみて自分で確認するようにしましょう。

しかし食品添加物の量はあまりに多く一つ一つをチェックするのはすごく大変なことです。

オーガニック食品初心者の方にとっては難しく感じますよね・・・

そんな時に、おすすめなのはとにかくシンプルな表示のもの自分の知っている原料のものを選ぶことです。

重さと見た目で判断する

いい野菜は見た目よりずっしり重く、自然栽培のトマトは切っても空洞がなく水に沈みます。

大根なら慣行栽培に比べて7~10日、人参で30日ほど収穫が遅れますが、これが自然の生育速度であって一般慣行栽培が不自然で早すぎるのです。

また、自然栽培の葉物野菜は、葉の色は淡く、茹でると色が鮮やかになります。

反対に色の濃い葉物野菜多肥による硝酸対窒素が高いと言われています。

>>硝酸塩濃度についてはこちらをご覧ください<<

放牧の牛も色の濃い葉物野菜は危険を感じ避けるそうです。

旬のものを選ぶ

旬野菜は身体に必要な栄養が豊富なうえに農薬も少ないと言われています。

なぜなら旬の野菜は露地栽培が多くて生育が早く栽培期間が短いので、農薬をかける回数が少なくなります。

また、発育を促進する肥料も少なくて済みます。

季節外れの野菜ハウス栽培が多く、光合成が進まず硝酸塩濃度が高い可能性があります。

>>硝酸塩濃度についてはこちらをご覧ください<<

実際に農家さんに会ってみる

認証マークがついていても農薬がどれだけ使われているか分からなったり、認証マークがなくても無農薬の食材だったりするなかで、選ぶ際に農家さんの人柄や思い、野菜との向き合い方を知っていると選択肢が大きく変わってくるかと思います。

どれだけ農家さんが畑と向き合って自然に寄り添って作られたものかを知ると認証マークの有無はあまり気になりません。

私も先日農家さんがどんな環境でどんな思いでお野菜を育てているのか拝見させてもらいました!

やはり農家さんの思いを知ると安心して食べられますし、さらに食材が美味しく感じられるので機会があれば自分の目で実際に生産場所に見学に行ったり農家さんや店員さんとお話してみたりして食材の質を確かめることが大切かと思います。

感覚を信じる

オーガニックは、健康に生きるために必要ですが、やはり「美味しい」ということが大前提です。

本当においしいものが食べられると美味しいと感動する物なんですよね♪

自然栽培の野菜は、野菜本来の味で甘味は少なく、締まっていて、肥料過多に由来するエグミがなく、スッキリした透明感があります。

オーガニックと表示されていても口に合わないな、なんだか体が喜んでいないなと感じるときはその食材が合わないのかもしれません。

最後は自分の経験や情報知識を軸に「これ良さそう」という直感を信じ商品を手にしてくださいね!

オーガニック食品を選ぶときの注意点

最近オーガニック以外によく見かけるのが「無添加」という言葉。

こちらも安全な印象を受けますが、実はこの言葉の使われ方はかなりあいまいで、「無添加」と表示されているからと言って添加物が何も入ってないという意味ではないので注意が必要です。

なぜなら、一般的には食品添加物を使用する食品なのに添加物を使用していない場合、無添加と表示できてしまいます。

添加物が使われているのに無添加表示できる例

例えば保存料は使用しているが、着色料は使っていないという場合は着色料無添加ではなく「無添加」と表示しても法的には問題ありません。

つまり、保存料が使われていても着色料が使われていなければ「無添加」と表示出来てしまいます。

ですので「無添加」と表示されていても原材料が何なのか確認することをおすすめします。

特に普段からよく使う調味料使い過ぎには注意しましょう。

みりんや醤油など製造方法が無添加のものはありますが、原材料が無農薬なのは中々ありません。

また、無添加のケチャップ、マヨネーズ、ソースなども添加物は掲載されていなくてもほとんどお砂糖がはいっています。

その時点で身体に良いとは言えませんが、確認しておきたいのが何の砂糖を使用しているかです。

甜菜(てんさい)糖も農薬使用が多く偽物も出回っているそうなので注意が必要です。

しかし、添加物がすべて悪なのではなく、安全性と有効性を科学評価し厚生労働大臣が認めたもののみ食品添加物として使用できるように決められています。

ですので、大切なのは無添加やオーガニックだからと言って過剰に摂取することは控えておくことです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

自然農法を営むnatural-plusでは、生産者としての食品の安全性を重要視していますが、こうして消費者の視点で、食の安全を考えるのもとても重要だと改めて感じました。

食品を選ぶ側にとって重要なのは「オーガニック」や「無添加」表示を鵜呑みにすることなく、きちんと理解し賢く食品を選ぶ目を持つことです。

安心安全なオーガニック食品が今後も広まっていき何も心配することなく選べるようになっていくことを期待したいですね♪

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