自然農法的草刈りの仕方~鉄則と直観と時々自由~

自然農法は一般農法に比べると、そこまで入念に草刈り(除草)をしません。

自然農法は出来るだけ自然の形の中で、農業をするという方法なので、自然の一部である雑草に関しても、邪魔者扱いせずに共生の道をとるからです。

そんな雑草ですが、どうしても「絶対に刈らなければならない雑草がそこにはある!」という表現が当てはまる場合があります。

あまり雑草を敵視しすぎずに、うまくつき合っていくマインドづくりをしていきましょう。

自然農法での草刈りの鉄則

雑草の成長力は想像を絶します。特に梅雨があけるあたりになると、ここぞとばかりに雑草が急成長をみせます。

自然界の摂理になれば、そのまま放置しておくのもいいですが、あまりに雑草が成長しすぎると、農作物の成長を妨げたり、農作業の邪魔になったりしてしまうので、ある程度は除草が必要になってきます。

自然農法で草刈りをする時の鉄則は

  • 機械や除草剤に頼らない
  • 手鎌でコツコツ
  • 根っこは残す

になります。除草剤は論外として、機械を使わない理由は、ガソリンを使った排ガスというの被害を無くすためです。

手鎌でコツコツと草刈りをしていくと、その様な人工的な被害はありませんし、土の状態や虫の状態などもみえてきて、自然農法自体がしやすくなるという利点もあります。

自然農法では、草抜きはせずに草刈りが推奨されていますが、その理由は、根っこを残すことによって水はけがよくなったり、微生物によって分解された根っこが土を肥やし、土が柔らかくなり、またその土を好む、緑肥となる雑草に生え変わっていくからです。

水はけの悪さは、農作物の根腐れを引き起こすなどの深刻な被害をもたらしますし、土壌中の微生物は、600キロ先の土地まで影響するといわれているくらいなので、畝の近くの微生物も、十分農作物の成長に関与してくるからです。

私たちが行っている草刈りについて記事を書いていますので気になる方は是非お読みください。

>>草刈り後の草をそのままにするとどうなる?処分方法から再利用方法まで紹介!<<

自然農法をしながら、草刈りを行っていく時は、3つの鉄則を念頭に置きながら行っていきましょう!

どんな場所の草刈りをすればいいのか?

自然農法 草刈りの場所

正直ここに関しては、正解はありません。

草刈りをすることによって、雑草が好きなカメムシやバッタなどの餌がなくなり、農作物に深刻な被害を与えることもありますし、土の性質が変わってしまい、農作物がうまく育たないなんてこともあるかもしれません。

環境や農作物によって、変わってくるので、本人の直観により「ここの草は刈った方がいいかな」といったような、直観に頼って借りたい部分を刈っていくというのが1番正解に近いかもしれません。ブルース・リー的にいくと「考えるな。感じろ。」という感覚でしょうか。

最初は失敗することもあるかもしれませんが、それによって成功と失敗の感覚を養うことが出来るので、はじめから成功を望むのではなく、直観に従いながら、失敗を繰り返しながら、自然農法の感覚を手入れていきましょう。

6000坪の土地の草刈り

自然農法を大々的に行っていく為に、2メートルから3メートルのセイタカアワダチソウが生い茂る、元々田んぼだった土地の草刈りを、農業パートナーと2人で行いました。

ちなみに今回は、草刈りの3大鉄則の1つ「機械や除草剤を使わない」というのをいきなり無視しました(笑)

正直なところ、2人で6000坪の土地。しかもカルシウムを多く含み、根本部分は草というより枝に近く、上記の写真の様にジャングルみたいになっている広大な土地、しかも何十年も放置されて立派なセイタカアワダチソウを相手にするとなると、草刈りが完了するどころか、かなり早い段階で、私たちの心と腰のどちらかが確実に折れてしまいます。

自然農法は一般農法と違い、農協など指導する人もいなければ、絶対にこうだといったルールもありません。「自然農法は自由なのです。自由こそが自然農法なのです。」ということを、頭の中で唱えながら(自分に言い聞かせながら)草刈り機を使うことを肯定的に捉えながら、草刈りを使って6000坪の土地の草刈りを行いました。

草刈り機2台、作業要員2名でも丸5日間かかりました…

この時点で自然農法じゃないではないかという反感を買いそうですが、粉々になったセイタカアワダチソウが土を肥やしていくためにと、土壌環境が変わって、次に生えてくる雑草を変えていく為に、ここから長い年月をかけて土づくりを行っていくのです。

完全な自然農法とはいえず、邪道かもしれませんが、臨機応変に行っていくのも1つの道です。(そう、自然農法は自由なんです!)

という言い訳を自分自身に延々と聞かせながら、ここから真の自然農法に立ち向かっていく決意を新たに固めた今日この頃でした。

まとめ

自然農法 草刈り まとめ

自然農法は自然との共生が1つのテーマです。

いくら草刈りをする土地が広大だからといって、いくら草刈りをする雑草が強敵だからといって、どこかの誰かさんの様に、機械に頼ることなく「自然農法の草刈りの鉄則3項目」を念頭に置きながら、コツコツと草を刈ってみてください。

その方が絶対色々といいことが起きていくはずです。頑張っていきましょう。

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n+編集長

やまだ

ライター

山口県出身で、現在は大阪・山口を拠点に“健康”と“教育”をテーマに、トレーニングジム・健康サロン・児童福祉施設・自然農畑を運営。 自身の身体不調をきっかけに現代医療に見切りをつけ、補完療法や自然療法を軸として「効果的」「簡単」「安価」をキーワードに、誰でも気軽に出来る健康実践法を追求し続けている。心許せる信頼出来る各分野のプロフェッショナルにサポートしてもらいながら「人生おもいっきり愉しむ計画!」を稼働中。