n+編集長
やまだ
ライター
山口県出身で、現在は大阪・山口を拠点に“健康”と“教育”をテーマに、トレーニングジム・健康サロン・児童福祉施設・自然農畑を運営。 自身の身体不調をきっかけに現代医療に見切りをつけ、補完療法や自然療法を軸として「効果的」「簡単」「安価」をキーワードに、誰でも気軽に出来る健康実践法を追求し続けている。心許せる信頼出来る各分野のプロフェッショナルにサポートしてもらいながら「人生おもいっきり愉しむ計画!」を稼働中。
嬉しいことに近年、10代~20代の農家を目指す若者が増えてきており、さらに嬉しいことに自然農法を営んでいる農家さんで研修を行う若者も増えているとのこと。
食料自給率38%(カロリーベース)と著しく低い日本の現状を考えると、若者が農業に興味を持ってくれていることは本当に本当に有難いことですね。
今回は、農業のちょっと先輩として、農業に向いている人(向いてない人も)についてまとめてみますので、就農の際の参考にしてみてください。
目次
色んな農家さんをみてきたり、自分自身で体感したことを元に農業に向いている人の特徴をまとめてみました。
農業は自然が相手なので、まずは自然と共存出来ることが必須です。
都会の生活に慣れていると空調管理や暮らしやすい環境が揃っていて、1年を通して安定的に過ごすことが可能ですが、自然を相手にすると、真っ向から四季と向かい合ったり、色んな虫達と遭遇します。
ただ単に「自然が好き」というだけでは、もしかしたら上手くいかないかもしれません。
自然が好きで且つ自然と共存出来るということが大切です。
自然が好きな方は植物や生き物が好きという方も多いですが、これはとても大事なことです。
農業は場合によっては、畜産で鶏などの生き物と接する機会もありますし、なにより野菜や果物もれっきとした生き物です。
特に自然農法で野菜や果物をつくろうものなら、植物に対しての愛情が成長の後押しをします。
発芽の前後はヒトの赤ちゃんと一緒でしっかりと手をかけて気を配ってあげないと、ちゃんと育ってくれません。
そういった意味では愛情深い人だと農業に向いている可能性は高いですね。
肉体的な面でも紹介しますが、農業はステイヤータイプ(スタミナタイプ)の職業になります。
無肥料で育てる場合は土づくりに何年もかかりますし、育てたい植物が育ちやすい土になるのも試行錯誤を繰り返しながら見守っていかなければなりません。
夏には畝(うね)にも容赦なく雑草が生えてきますので、手作業で丁寧に草刈りをする必要もあります。
豊かな発想で仕事を一気に片づけてしまう様な瞬発力タイプよりも、地道な作業をコツコツと継続できる長距離ランナーの様な人が農業に向いています。
日本の耕地面積に対する一般農法(農薬や化学肥料を使用する農法)の割合は99%以上で、種を撒く時期や整地の仕方など色んなことが体系化されているので、教科書通り行えば上手くいくようなイメージが定着していますが、農業は相手が自然なのでそんなに簡単に上手くはいきません。
環境や天候によって畑はどんどん変化していくので決められたことしか出来ないではなく、臨機応変に試行錯誤しながら農業に向き合えるタイプが農業に向いています。
なんでもそうですが農業を始める場合もやっぱり1年生です。
色んな勉強をしてから農業を始めるにしても地域ごとに創意工夫が大切なので、周りの農家さんと上手に付き合って色んな経験談や方法論を教えてもらうことが重要です。
農家さんは色んなタイプの方がいらっしゃいますが、寡黙な人や偏屈な方も多くいらっしゃいますが、逆にそんな方ほどこだわりがあったり、有益な情報を持っている方が多くいらっしゃいます。
そんな方としっかりとコミュニケーションが取れることが成功の近道へと繋がっていくので、可愛がってもらえる人格とコミュニケーション能力は大きな財産になっていきます。
農業を行う規模にもよりますが、大規模であればある程友人や仲間が多い魅力的な人が活躍出来ます。
とはいえ、農業はやっぱり孤独です。
自然や植物と対話出来るような特異な方であればいいかもしれませんが(因みに私は対話出来ません。)コツコツと地道な農作業を行うには、手伝ってくれる友人や仲間が必要不可欠です。
謙虚な人・人を大切に出来る人・エネルギッシュな人・真面目な人・面白い人など、どんな魅力でもいいので、人を集めるのではなく、人が集まってくる様な魅力的な人であることが大切です。
農業で必要とされるのは「中腰での長時間の作業」や「同じ動きの繰り返し」など基本的には持久的な反復動作です。
この点から考えると、農業に向いている理想の身体つきは男女問わず、引き締まった細身で体重が身長に対して軽めなタイプです。
目安としては…
身長(cm)-体重(kg)の数値が100以上。
体重(kg)÷身長(cm)の二乗の数値が23以下。
農業に向いている体つきをまとめてみましたが、これが絶対という訳ではなく、農業の特性を考えると、これが望ましいのではないかという視点で紹介していますが、最も大切なのは農業への思いや取り組む姿勢で、身体つきは農作業を通じてそれに見合ったものに徐々に変化していくので、そんなに心配しなくても大丈夫です。
先生は理想の身体つきで、身体の使い方も理想に近い感じですので、以下の動画を参考にしてみてください。
因みに先生も最初の頃は腰などを痛められていたそうなので、農業をしながら徐々に農業にあった身体つきを体得していく様なイメージを持ちましょう。
上記の「農業に向いている人の特徴」で挙げた項目が1つも当てはまらなかったり、一般的に言われている農業の向いていない人として挙げられる…
などの傾向がある方の場合は、農業が向いていない可能性が高いといえそうです。
ただ、私も5年前までは自分自身が農業なんて絶対に向いてないと思っていましたし、農業に向いてない人として挙げた上記6項目の4項目に該当していました。
そんな私が強烈に「農業をしたい!」という想いに傾倒したのが、内閣府が発表している ムーンショット計画 をみてしまったことです。
ムーンショット計画みたいな生活は絶対にしたくないから「自給自足が出来る環境づくりをしておこう!」という想いのままに発言や行動をしていると、気づいたら農業パートナーが出来て、気づいたら6000坪の荒地を開墾して、気づいたら自然農法の野菜をつくって食べて、気づいたらHPまでつくっていました。
正直なところ私は虫が大っ嫌いでした。でも、直ぐ慣れました。
正直なところ私は腰痛持ちで椎間板ヘルニアも持っています。でも、なんなりと出来ます。
正直なところ私は人一倍飽き性ですぐ別のことをやりたがります。でも、まだ続いています。
これまで、ここまで熱中出来たことがないかもしれないのが “農業” です。もちろん仲間や環境があってこそですが、逆にいうと仲間や環境さえあれば誰でも出来るかもしれないのが農業です。
私の個人的な意見ですが、農業に向いてない人に該当する項目が多いからといってくよくよせずに、思い切って農業にトライしてみたらいいと思います。
このページを観られている時点で既に農業にご縁があるので、ネガティブに考えずに思いっきり飛び込んでみることがおすすめします。
私みたいな人間が出来ているくらいなので、恐らくほとんどの人が農業出来るはずですよ(笑)
農業に向いている人の特徴に該当しているものが殆ど少なかったと悲観している方に朗報です。
私が実際に農業を行っている中で「この技術は役に立った!」とか「こんな技術があったら良かったのに・・・」といったことを紹介していきます。
農業が向いて無さそうな方でも、以下で紹介する技術があったら十分活躍出来る可能性大です。
農地は郊外や田舎にありますし、農業資材の運搬などもあることから運転免許は必須ですし、出来れば高度な運転技術があった方がいいです。
私は運転免許を取得した以降ずっと都会に住んでいるので35歳までペーパードライバーでした、未だにマイカーというのを手にしたことがありません。ですので、運転はかなり下手で、未だに縦列駐車が出来ません。
田舎の土地は舗装されていないところや、車幅が著しく狭い道路がたくさんあり「どうやってこんなところに駐車したの!?」という軽トラックをよくみかけます。
未だに私には備わっていませんが、高度な運転技術は農業には絶対に役立ちます。
家庭菜園くらいの農業ではあまり必要ないかもしれませんが、規模の大きい農業をする場合は、いくら自然農法でも機械を使う場面がでてきます。
まったく使い方が解らないという程の専門的な農機具はまだ触ったことがありませんが、日々の暮らしの中で機械いじりをしてたらもっと効率良く農業が出来るなと日々感じています。
農機具だけに拘らず、色んな機械になれていると知らず知らずのうちに農業効率の高い農家さんになっているはずです。
農業仲間を集めたり、将来ホームページで物販をしたい気持ちがある場合は、文章を書く執筆技術があると有利です。
私は学生時代国語のテストで65点以上とったことがないですし、本を読むことが大嫌いでした。
でも5年前からウェブライティングで数100万文字を書いてきたことによって、文章を書く技術が格段にアップして、今では大いにそれが役に立っています。
作文や文章が得意な方は、私よりたくさんいらっしゃる筈なので、そんな執筆技術を持っていると、ゆくゆく必ずプラスに働いていきます。
いっけん身体が大きかったり、体力や筋力があると農業が向いていると思われがちですが、実はその逆でエネルギーの低出力技術が出来る方が農業は絶対有利です。
私は学生時代バレーボールでインターハイ3位や国体5位で優秀選手賞を受賞するなど(ちょっと自慢)超体育会系の道を歩んできましたが、実はこれが今1番の悩みで、出力の高いエンジンを積んでいるのに、40代に突入して身体機能が低下してきているので、いわばポルシェのエンジンが搭載された軽自動車を運転している様なモノになっていることから身体が悲鳴をあげてヘルニアが再発してしまっています。
農業の場合は高出力よりも低出力で息の長い、故障しにくいダイハツ ムーブみたいな、5㎞くらいのスピードでどこまでも走り続けられる様な低出力技術が理想です。
一般的に農業をしている人(農家として求めらること)は・・・
などが必要だと挙げられています。
私の周りは一般的な農法の方が少なく、日本の耕地面積に対して0.1%未満の耕地面積しかない有機農法家や、日本の耕地面積に対して0.001%程度の耕地面積しかない自然農法家ばかりなのでちょっとニッチですが、その様な方を3名紹介します。
水のキレイな山間の畑で、自然農法でたくさんの種類の野菜やハーブを育てられています。
すごくパワフルで、事故で両足を骨折した時には早く畑仕事がしたいということで、病院を脱走して畑仕事をしたことがあると仰っていました。
性格は大胆というか豪胆というか、なんとも自然農法農家っぽくない感じですが、野菜作りに関してはすごく拘りと自信を持たれていて、おばあちゃんという言われる年齢にも関わらずネットで物販をしたり、近くに飲食店を出店したり、誰もが知っている超大手企業と取り引きをしたりと、映画になってもいいくらいの面白い農業を行っておられます。
公務員を退職してから農業を始められました。
自然農法を元にインスピレーションで色々なモノを取り入れながら、エネルギーの高い野菜を育てられています。
幼少時代は正に田舎育ちといった感じで、鰻をとったり、釣りをしたり、竹細工をつくったりと、器用になんでも出来る方です。
農業の手法としては、ありのままの自然を活かしながらインスピレーションや気や植物の対話などをしながら、日本でも珍しいカタチで農業をされています。
ビジネス感がまったくなく物々交換的な発想の方で、気の合う仲間と和気あいあいと農業をされています。
脱サラして農業を始められる方はよく聞きますが、脱教師をして農業を始められた方です。
種苗会社に勤めながら休日をつかって農業をされており、種苗会社15年間でみて廻った農家さんのノウハウを駆使して独自の農法理論を編みだし、無農薬(肥料は化学的なモノを排除した、独自研究でつくりだした肥料)有機農法(準自然農法)をされています。
ビジネス的発想にも拘りを持たれていて、味よし栄養価よし安全よしで、且つ市場で売れる様なカタチや色のいい野菜をづくりをモットーにされています。
コミュニケーション能力が抜群で自身を「人たらし」と言われるほどあって、たくさんの仲間と一緒に作り上げられる方です。
農業は体力勝負であったり、地道な作業が大変というイメージを持たれている方が多いですが、最初の頃は正にその通りです。
私は10数年経営をしている中で上手くいかないことまみれで苦労しましたが、その苦労を乗り越える度に得もいえぬ快感が芽生え、苦労や壁がくるとそれを解消するのを考えるのがすごく楽しくなっていきました。
現在チャレンジしている農業。40年間ほったらかしになっていた6000坪もの土地を開墾していくのは、それこそ壁まみれです。
元々田んぼだったこともあり、ちょっと雨が降れば水浸しになって、とても畑として野菜をつくれる状態ではない土地をスコップ1つで治水工事を行って水はけをよく出来た時の感動と快感は想像を絶するものでした。
また、3メートル級のセイタカアワダチソウを刈った数か月後に、土壌が変わってマメ科の雑草が勝手に生えてくるなど、自然環境や植物の変化を発見出来るのが楽しくて仕方がありません。
すべてが新鮮な情報で、毎日が新しい発見なので、価値観が大きく変わりますし、普段食べている野菜への興味もあがります。
野菜が出来た時には苦労を考えながらも、1つ1つ丁寧に美味しく食べることが出来るので、ちょっとスピリチュアル的ですが、自分自身の波動やエネルギーがアップする感覚もあります。
医学や科学ではすでに、波動 = 周波数 ということが立証されていて、同じ周波数同士は惹かれあうということが論文としてあります。
自然農法に携わり始めてから高波動(高周波数)の方との出会いが格段にアップして、幾度となく奇跡的なことが次々と起こっていて、映画の様にワクワクした日々が送れています。
まだ農業経験が浅いので偉そうなことは言えませんが、農業(特に自然農法)をすれば、間違いなくこのギクシャクした世界の中でも面白さを見い出すことが出来ると確信していて、それが農業のやりがいや喜びになっています。
私達の農業に対する想いは以下になりますので、興味がある方はぜひご参照ください。
>>natural plusについて 自然+農業「むら」<<
そうはいっても、農業に乗り出すにはたくさんの勇気と覚悟が必要で、特にビジネスや生計を立てる必要がある場合はなお更です。
そんな方たちには、以下の記事をぜひ読んでいただきたいと思います。私の10数年の経営で培った知識を元に経営として農業を成功させるための考え方などを記しています。
なんでもそうですが、特に農業はお金の障壁が高い場合が多いので、その障壁を少しでも払拭出来れば幸いです。
>>孤独な農業で「辞めたい」と思っている方々のための【自然農法のすすめ】<<
ここまで農業に向いている人について色々と書いてみましたが、これを読んで私は向いてないとか向いているという感情は実はあまり必要ではありません。
農業に向いている項目にほとんど当てはまってなかったとしても、やりたい気持ちと覚悟があれば誰でも農業は出来ます!
無人島などの辺境の地にいきついて、サバイバルしないと生きていけない環境であれば大抵の人はそれをするのと一緒で、農業しか出来ないとなれば大抵の人は農業をしてしまいます。
私もそうでしたが、人って案外そんな生き物なんです。
そこに世間体や義務感などのエゴが入るから段々とネガティブマインドに陥って辞めたくなって、辞める言い訳を考え始めるんです。
本能が農業をしたがっているのならば、そんな自我や思考に惑わされずに農業にトライしてみたらいいのではないでしょうか。
本能に従っていれば信頼できるような同じような仲間が集まってきて助けてくれますし、なんといっても楽しいです。
私は今は上手くいっているので正直なところ凄く楽しいです。
これから色んな失敗も間違いなく起こりますが、それすらも味わい尽くして農業を愉しんでいきたいと思っている思慮浅い人間です。
こんな私でも続いているので、ぜひ農業に興味がある方がいらっしゃれば一緒に頑張っていきましょう!
n+編集長
やまだ
ライター
山口県出身で、現在は大阪・山口を拠点に“健康”と“教育”をテーマに、トレーニングジム・健康サロン・児童福祉施設・自然農畑を運営。 自身の身体不調をきっかけに現代医療に見切りをつけ、補完療法や自然療法を軸として「効果的」「簡単」「安価」をキーワードに、誰でも気軽に出来る健康実践法を追求し続けている。心許せる信頼出来る各分野のプロフェッショナルにサポートしてもらいながら「人生おもいっきり愉しむ計画!」を稼働中。