n+編集
ななつかど
ライター
昔から民間薬としても用いられてきたハーブの女王「よもぎ」!
道端などによく生えているのでただの雑草として見てしまっている方も多いよもぎですが、その使い道は多様で私たちの体にも様々な嬉しい影響を与えてくれます♬
ですが、ご自身で自生しているよもぎを摘むときに一番はじめにぶつかる壁が「どうやって美味しいよもぎを見分けるのか」です。
よもぎを収穫する季節や自然界にはよもぎに似た植物が多いため間違えて摘んでしまうこともしばしば。。。
今回はよもぎの収穫が初めての方でもわかりやすく、正しいよもぎの見分け方をご紹介いたします!
よもぎの摘み方をマスターして生活の中にハーブの女王「よもぎ」を取り入れましょう♪
目次
よもぎはヨモギ属に属するキク科の植物で、日本には30種類、世界には300種類ものよもぎが自生しており、その中でも日本で草餅やてんぷら、よもぎ茶、お灸など食用や薬用としても利用されているのが
です。
これらのよもぎは各地域によって異なり、
が代表的に用いられています。
日本だけではなく、ヨーロッパなどでもよもぎは古くから利用されており最も普及しているのが欧州蓬(オウシュウヨモギ)です。
他にもたくさんの種類のよもぎがあり、よもぎにそっくりなオトコヨモギなどは食べられないことはないですが美味しくないという声が多いため食用として利用する際は見分けが必要になります。
また、自然界にはよもぎに似た植物が存在し、有毒のものなどもあるので間違って摘んでしまうと危険が伴うこともあります。
そのため自生しているよもぎを収穫する際はしっかりとよもぎの特徴や時期などを知っておくことが大事です!
それではさっそく正しいよもぎの見分け方を見ていきましょう!
日本で最もよく見られるのが「カズサヨモギ」ですが、よもぎには共通してみられる特徴があります。
よもぎの葉っぱの形はゆるいギザギザで互い違いになっており、一枚一枚が楕円形になっています。
一番の見分けのポイントが裏側!
よもぎの葉っぱは表側は鮮やかな緑色をしていますが、裏側は綿毛が密集しているため白っぽくなっています。
よもぎの特徴として葉柄の基部に仮托葉(かりたくよう)と呼ばれる小さな葉のようなものがあります。
よもぎに似ているけどよもぎではない「オトコヨモギ」には托葉がないことから見分けがつきやすい部分になります。
ただし、カズサヨモギよりも大きく成長する大蓬(オオヨモギ)も仮托葉がないので注意が必要です。
よもぎは揉むとよもぎ独特の若草のような香りがします。
季節によっても香りの強さが変わりますが感じとることができます。
日当たりがよく乾燥した場所を好んで自生しています。
よもぎに似た植物が多いためはじめは見分けるのが難しいですが、上記の5点をしっかりと注意して確認していけば自然と見分けられるようになります♪
次によもぎと間違えやすい植物を見ていきましょう!
よもぎに似た植物の中で代表的なのが
などがあります。
この3つの植物とよもぎにはどのような違いがあるのかそれぞれ比較して見ていきましょう!
花粉症などで有名な「ブタクサ」は7月から10月ごろに開花しますが、よもぎと同じく河原や野原、道ばたに自生しています。
生息地や葉の形が似ているため、素人の目ではよもぎとブタクサの見分けがつかず間違えてしまうことも多々あります。
葉の裏が白いものがよもぎですがブタクサの綿毛は緑色をしていてすべすべしているため見分けることができます。
ブタクサにはよもぎのような独特の香りはありません。
よもぎは横に根が伸びていきますが、ブタクサは縦に伸びていきます。
よもぎの茎は白い綿毛でおおわれており、ブタクサにも小さい綿毛のようなものが見受けられることもありますが、緑色をしているので違いを確認すれば見分けられます。
「オトコヨモギ」はよもぎと同様食べられますが、あまり食用としては利用されておらず有毒のトリカブトの葉と形が似ていることからよもぎ摘みの初心者の方はあまり手を出さないほうがいいでしょう!
薬用としてよもぎの代用ができるので、トリカブトとの見分けがつく方は葉を陰干ししたものを煎じて飲んだり、搾り汁で消毒、止血などに使用できます。
よもぎの葉は互い違いになっているのに対しオトコヨモギは葉の幅が狭くヘラ形をしています。
よもぎには葉の基部に仮托葉がありますが、オトコヨモギには托葉がありません。
よもぎの葉の裏や茎には白い綿毛がありますが、オトコヨモギは無毛のため、綿毛がない場合はトリカブトと葉の形が似ているので触らないようにするのが無難です。
「トリカブト」は有毒成分があり、間違って摂取してしまうと10分から20分後くらいにしびれ、嘔吐・下痢、けいれん、呼吸不全などが起こり命の危険性もあるので注意が必要です。
特に春先のトリカブトはよもぎとよく似ているためしっかりと見分けをして収穫しましょう!
よもぎは日当たりのよい乾燥した場所を好みますが、トリカブトは湿気の多い木陰などを好んで自生しています。
よもぎの特徴として葉の裏側の綿毛が密集し白っぽく見えることですが、トリカブトは綿毛がないので緑色をしています。
よもぎは揉むと独特の香りがしますが、トリカブトは香りがしません。
トリカブトを揉んで香りをかいでしまったというときはすぐに手を洗うようにしましょう!
トリカブトは30種類以上あり種類によって少し形は異なりますが、基部まで大きく切込みが入っているのが特徴です。
また、全体の葉の形が雪のマークのようにつながっています。
※トリカブトは皮膚や粘膜からも吸収されるため、よもぎを収穫しに行く際は、素手ではなく軍手などをして摘むようにしてください。
わからない植物がある場合は、植物の写真を撮って専門家に聞くことができるサイトがありますので気になるなーというときは是非使ってみてください!
どこにでも自生しているよもぎですが、すべて摘んでしまえばいいというわけではありません。
今は昔とは少し状況が変わり、昔のように道端のよもぎを摘んで食用として使用するということは難しくなっています。
それは、人や動物が良く通る道端などに生えているよもぎは衛生的に好ましくなく、車などが良く通る道は排気ガスの問題や、河原や田畑の近くは農薬や除草剤が残留している可能性があるため、体への影響が考えられるからです。
美味しいよもぎを見つけるためには少し人気のない山の中や無農薬で行っている農家さんなどに許可をもらって採取するのがおススメです。
それを踏まえて美味しいよもぎの見分け方をご紹介いたします。
よもぎの一番美味しい収穫時期は3月~5月ごろの若くて柔らかい新芽の時期です。
6月~8月ごろにはよもぎは大きく成長し苦みやアクが強くなってくるので、食用としては不向きになってきます。
5月以降のよもぎは日常生活に取り入れられるものに活用するのがポイントです。
※白い茎と赤い茎のよもぎがありますが、どちらも食用として使用できます。
ただし白い茎のほうは5月以降アクが強くなってくるのであまり食用には適していません。
よもぎを摘むときはできるだけ新芽の部分を摘み取るようにします。
新芽がどれかわからない場合は指で切れるくらいの柔らかい葉を選ぶといいでしょう!
根っこから抜いてしまうと次の年に生えなくなってしまうので、根っこは残したまま摘んでいきます。
よもぎは3月ころから新芽が生えてきてどんどん成長し9月ごろに花が咲きます。
よもぎの一番美味しい季節は3月~5月の3~5cmくらいの大きさのものが柔らかくて美味しく料理などに使用できます。
6月~8月ごろになると葉や茎の部分が固くなり60㎝~80㎝程になってくるのでお茶や入浴剤などにして活用するのがおススメです♪
ハーブの女王とも呼ばれるよもぎの効能は良く知られていますが、その活用方法はたくさんあります。
誰でも簡単に取り入れられるよもぎの活用方法を一部ご紹介いたします♪
新芽のころのよもぎは柔らかくてアクも少ないためよもぎのてんぷらなどにして食べると美味しくいただけます!
他にも、草餅や炒め物、よもぎパンなど様々な料理にアレンジ可能です♪
よもぎの葉を乾燥させたものや、よもぎの種を使ったお茶があります。
市販のよもぎ茶などもありますが、ご自身で乾燥させて作ることもできるのでよもぎを収穫できる方は一度トライしてみてください◎
よもぎの葉や茎を乾燥させて作るよもぎ湯は体の芯から温めてくれ、炎症を抑えてくれる作用もあるため肌荒れなどで悩んでいる方にもおすすめです!
近年では自宅でもよもぎ蒸しができるようセットが販売されていますが、日本各地のよもぎ蒸しサロンでよもぎ蒸しを体験することができます!
女性疾患などにお悩みの方はぜひ体験してみてください♬
よもぎの見分け方いかがだったでしょうか?
料理にも日用品にもなるよもぎはいろいろな商品が販売されていますが、やっぱり自分で摘んでアレンジしたほうが安心安全で楽しく生活に取り入れることができます!
お近くによもぎが生えている!という方は少しづつでも日常生活に取り入れていつまでも元気でいられる体づくりを目指しましょう!
ご自身や大切な方のためにぜひ参考にしてみてくださいね☆
n+編集
ななつかど
ライター