n+編集長
やまだ
ライター
山口県出身で、現在は大阪・山口を拠点に“健康”と“教育”をテーマに、トレーニングジム・健康サロン・児童福祉施設・自然農畑を運営。 自身の身体不調をきっかけに現代医療に見切りをつけ、補完療法や自然療法を軸として「効果的」「簡単」「安価」をキーワードに、誰でも気軽に出来る健康実践法を追求し続けている。心許せる信頼出来る各分野のプロフェッショナルにサポートしてもらいながら「人生おもいっきり愉しむ計画!」を稼働中。
「農業をしてみたい」「野菜をつくってみたい」最近は、この様な方がすごく増えてきました。
実際に行動に移している方々は、小さい菜園を借りたり、ベランダや庭でちょっとしたモノをつくってみたりしています。
でも、家庭菜園ではなく、もう少し本格的に農業をしようと思うと、一気にハードルがあがるみたいで、なかなか農業というところまでいきつきません。
現在の日本の農業では、大抵が農協ありきで、作り方・農薬・肥料はもとより、つくる農作物まで農協に伺いながら作らないといけない場合もあります。農業を楽しみたいという思いで始めたのに、言われたものを作っていては、少々楽しみが半減するような気がします。
自身で農業をしてみたいという方は、少なからず健康に興味がある方だと思うので、それであれば絶対に「自然農法」をおすすめします。
確かに農薬や肥料などを使えば、農産物は作りやすいですが、健康を考えるのであれば人工的なものは使わず、自然の醍醐味をばっちりと取り入れた「自然農法」こそが楽しめる農業です。
「一般農法ですら難しそうなのに…」と、言われる方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。
自然農法は出来るだけ自然に近い状態で行っていくので、一般農法よりも事前準備は楽で(草刈り機や耕運機などを使わないので、そういった意味ではキツイかも。)畝(うね)づくりさえ終わってしまえば、簡単に始められます。
土の状態によっては、農作物が育たない可能性があり、そこからは土づくりのために、環境にあった試行錯誤が必要ですが、とにかく自然農法を始めたいというのであれば、まずは畝をつくっていけばなんとかなるので、畝づくりをしていきましょう。
目次
自然農法を始めるにあたって、まず取り組むことは「草刈り」です。畑づくりに欠かせない畝をつくる場所の草を刈っていきましょう。
畝とは、農作物を植える単に土を盛り上げたところを意味して、水はけをよくしたり、農作物の成育管理をしやすくするために必要なものです。
畝づくりをする場合は、畝の縦方向を南北に設定すると満遍なく陽が当たる様になるので、出来れば南北になる様に畝をつくっていきましょう。
草抜きではなく、草刈りをする理由は、地面すれすれの辺りから草を刈って、根っこを残すことによって、地中にいる微生物の活動を活性化したり、空気や水の通り穴の役目を果たすので、草抜きではなく草刈りをしていきましょう。刈った草は、農業資材として使うので取っておいてください。
草刈りをする時は、草刈り機の様な機械を使うのではなく、鎌などで刈っていきます。手鎌で草を刈っていくことで、草刈り機を使った後のケミカル感がなかったり、土や草、虫などの生き物の様子を観ることもできます。
私たちが行った草刈りをこちらの記事でご紹介しております。
草刈りが終わったら、畝予定地の周りを鍬やスコップをつかって、溝をつくっていきます。
溝をつくるために掘り起こした土は、畝予定地にもっていきます。
溝をつくらないと、水はけの悪さから農作物が育たなかったり、根腐れを起こしてしまうので、水はけがよくなる様なイメージで溝を掘っていきましょう。
刈った草を畝予定地に乗せることによって、土を肥えさせたり、乾燥させたり、馴染ませたり、粗起こしをしやすくするという効果があるので、刈った草を満遍なく畝予定地に覆いかぶせておきましょう。
その状態で1週間くらい放置しているといい感じになってきます。
一般農法の畝づくりでも行いますが「粗起こし」を行っていきます。
粗起こしをすることによって、土壌に空区の層が出来たり、通気性や浸水性を改善することが出来ます。
一般農法の場合は、耕運機などを使って深く耕していきますが、自然農法場合の粗起こしは、ショベル・鍬(くわ)などをつかって、表面の土を削る様に浅く耕していきましょう。
満遍なく粗起こしが終わったら足で踏んで、ある程度平になるように整地しておきましょう。
粗起こしをして、ある程度整地が済んだところに、以前刈った草を満遍なく被せていき、これが終われば畝立て完了です。
一般農法の場合は、バッチリ耕して、土を盛って畝立てをしていきますが、自然農法の場合は、不耕起といって、基本的には耕さずに、自然に近い状態での畝づくりをするので、畝の高さはさほどないことが多いです。
一度畝立てをしてしまえば、農作物をつくり続ける限り、耕す必要もなく永久的に畝として活用できます。
畝立てが終わった後に草を被せるのは、草に集まってくる虫の死骸や排泄物や刈った草を分解するために微生物が集まってきて、有機物がどんどん分解されることによって、土が肥えていくからです。
簡単にいうと、枯れ草などを置いておくことにょって、草の中に生物を住まわせて、土壌細菌を増やしていくためのものです。
第5ステップの「刈った草を粗起こしした上に乗せる」が終わったら、1週間くらいそのまま放置して、土を馴染ませていきます。
元々の土の状態にもよりますが、ある程度土が肥えている様であれば、種を植えていきましょう。
土がまだ出来ていない様なら、以下の育ちやすい野菜から育てるのがおすすめです。
記の育ちやすい農作物を育てていけば、挫折することなく自然農法に取り組むことが可能なので、おすすめです!
自然農法でもっとも大切なことは「土づくり」ですが、せっかく畝をつくっても農作物が育たなかったり、何年か育てた時に育ちにくくなる様なこともあります。
単に土が肥えていないこともありますが、窒素や微生物のバランスが悪化することによって、農作物が育たなくなることもあり、そんな時は緑肥(りょくひ)を使いましょう。
緑肥とは、土壌に有機成分を供給したり、土壌に窒素の固定や微生物の増殖促進効果をもった植物で、主にイネ科やマメ科の植物を使います。
緑肥の後に何を植えたいかにもよりますが、イネ科のエンバクや、マメ科のレンゲやクローバーなどがおすすめです。
自然農法は、かなりハードルが高いイメージがありますが、一般農法と違って、自然の力をフルに活用して行っていくので、自然環境が整っている様な場所であれば、実は割と簡単に出来る可能性を秘めています。
いびつでない形の野菜、見た目のよい野菜をつくって出荷するところまで考えているのであれば、年月と技術なども必要ですが、自分たちで消費する程度のものであれば、割と短い期間で野菜作りが可能になっていきます。
畝さえつくってしまえば、どんどん進めていけるので、まずは畝をつくって自然農法をスタートさせていきましょう。
あまり難しく考えずに、自分のこだわりをだしながら、試行錯誤しながら行っていくのが自然農法の醍醐味です。自然農法に失敗は存在しないので、思い切ってトライしてみください。
n+編集長
やまだ
ライター
山口県出身で、現在は大阪・山口を拠点に“健康”と“教育”をテーマに、トレーニングジム・健康サロン・児童福祉施設・自然農畑を運営。 自身の身体不調をきっかけに現代医療に見切りをつけ、補完療法や自然療法を軸として「効果的」「簡単」「安価」をキーワードに、誰でも気軽に出来る健康実践法を追求し続けている。心許せる信頼出来る各分野のプロフェッショナルにサポートしてもらいながら「人生おもいっきり愉しむ計画!」を稼働中。