自然農法でにんじんを育てるポイントは発芽できる環境作りが大切

βカロテンといえば “にんじん” の代名詞ともいえるものですが、抗酸化作用やエイジングケア、乾燥から皮膚や粘膜を護って、免疫力もアップしてくれる素敵な栄養素です。

自然農法でつくったにんじんは、スーパーに並んでいるあでやかな色の人参とは、見た目が少し異なりますが、βカロテンを含む色んな栄養素がギュッと凝縮されたおすすめ野菜の1つです。

自然農法では高難度のにんじん栽培

にんじんはセリ科の植物で、品種や地域になどにもよりますが、夏に種を蒔いて秋から冬にかけて収穫という流れが一般的です。

発芽率の高い春まきもありですが「とう立ち」しやすいので、春まきに適した種類を選ぶようにしましょう!

とう立ちとは:植物の成長は大きく別けると、栄養成長(植物自身が大きくなるため)と生殖成長(子孫を残すため)に別けられて、とう立ちは生殖成長が始まったことを指します。にんじんがとう立ちすると、花芽に養分がとられ、葉が硬くなって、可食部が育ちにくくなったり、食味が落ちるといったことが起こります。

にんじんは発芽がすべて

にんじんは元々発芽しにくい野菜の1つで、人参を育てていく中での1番の難関は発芽時だといわれています。

一般的な人参は、栄養を人工的にたっぷり与えるので、発芽させることができますが、自然農法ではなかなかそうはいきません。

ただし、発芽さえクリアすれば、収穫を期待できるといえますので、自然農法でにんじん栽培にトライ時は、とにかく野菜が喜ぶ環境を整えてあげましょう。

発芽に適した土

人参は根が深く伸びないといけない野菜なので、ある程度肥えた土でないと育ちません。

理想は、ペーハー値5.5~6.5の弱酸性土壌で、保水力と排水性を兼ね備えた土です。

一般農法の場合は、耕したり、肥料を使ったり、石灰をつかって土づくりをすることが可能ですが、自然農法では基本的にその様なことはせず、自然に近い状態で、土づくりを行っていくので、にんじんに適した土づくりをするには少し時間がかかってしまいます。

自然農法での肥えた土づくりに関しては以下の記事を参考にしてください。

>>自然農法の肥えた土づくりに必要な微生物の育て方<<

にんじんの発芽率が低い理由

にんじんの発芽率の悪さの理由は…

  • 種子の寿命が短い
  • 種子採取の見分けがつきにくく未熟種子が含まれる
  • 発芽抑制因子が強い

などが、あげられます。特に種子の寿命が短いことが大きなウエートを締め、種子採取から2年目に入ったころからいっきに発芽率が低下してしまうので、にんじんの種は採取してから出来るだけ早めに蒔くことがポイントです。

固定種のみを扱っている、信頼出来る “野口のタネ” さんは数種類のにんじんの種を取り扱っていらっしゃるので、自然農法でにんじんを育ててみたい場合は、ぜひ “野口のタネ” さんで取り寄せてみてください。

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まとめ

一般農法でのにんじんの栽培では、発芽率をあげるために色んなことを行っていきますが、自然農法の程度によりますが、ある程度本格的に行う場合は、肥料や石灰だけでなく、水やりも自然の流れに沿ってしまうので、ある程度の環境でないと発芽が難しくなってしまいます。

はじめからいきなり無理をしてしまうと、モチベーションが下がってしまうので、合成農薬や化学肥料を使わないことだけを前提にして、様子をみながら適宜必要なことをするのもありではないでしょうか。

発芽率の悪いにんじんなどの場合は発芽させることを優先して、多少スタイルを崩して、自然農法を続けるモチベーションを維持していきましょう。

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n+編集長

やまだ

ライター

山口県出身で、現在は大阪・山口を拠点に“健康”と“教育”をテーマに、トレーニングジム・健康サロン・児童福祉施設・自然農畑を運営。 自身の身体不調をきっかけに現代医療に見切りをつけ、補完療法や自然療法を軸として「効果的」「簡単」「安価」をキーワードに、誰でも気軽に出来る健康実践法を追求し続けている。心許せる信頼出来る各分野のプロフェッショナルにサポートしてもらいながら「人生おもいっきり愉しむ計画!」を稼働中。