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ななつかど
ライター
衣類の虫食い防止や生活の中で出てくる害虫の駆除など、様々な所で活用されている防虫剤。
何気なく使用している防虫剤ですが、市販の防虫剤は香りがきついものや小さなお子様には使用を控えた方が良い成分など、健康面への影響はないとされていますが、長期的に使用し続けていたり、他の成分との複合的な摂取により、めまいや頭痛を起こしてしまうという人も少なくありません。
出来るだけ使わないようにしたいけど、衣類に穴が開いてしまったり、嫌な害虫が出てしまった時、完全に使用しない!というのはちょっと難しいですよね…
そこでおすすめしたいのが、天然成分100%の精油(エッセンシャルオイル)を使用した手作り防虫剤です!
防虫剤って手作りできるの!?と思ったそこのあなた!実は簡単に作れちゃうんですよ ♪ 特に小さなお子様がいる家庭やアレルギー体質の方など防虫剤選びに困っている方は特におすすめ!
では、さっそく手作り防虫剤のメリットや作り方、活用方法など一緒に見ていきましょう。
目次
防虫剤を手作りすると良いことがたくさんあるので、特におすすめのポイントを紹介していきます。
市販のものはもちろん防虫効果は高いですが、化学成分が含まれているため使用すると肌が荒れてしまい、かゆみや赤みが出てしまうことがあり、そのため、防虫はしたいけど、虫除けスプレーや衣類用防虫剤を購入するのをためらっているという方はたくさんいらっしゃいます。
手作り防虫剤は、生活の中でも掃除や健康維持などに使用される重曹や、自分のお肌に合った天然成分の精油を使用するため、化学成分を使用せずお肌にも体にも負担も少ない安全な防虫剤を作ることができます。
市販の防虫剤の中には忌避剤(きひざい:虫などが嫌うニオイや成分で対称生物を寄せ付けないというもの)として、ディートという成分が含まれていることがあり、これは小さなお子様は使用を控えるよう推奨されています。
ディートについてはこちらのアース製薬様でわかりやすく解説しておられます。
様々な害虫から守ってあげたいけど何を購入したらいいかわからないというママさんはきっと多いですよね…
そんな時は手作りでつくることがお勧めで、手作りすることでどんなものが入っているのか自分自身で把握でき、材料はシンプルなものばかりなので安心です。
また、お子様が大きくなってくれば一緒に作ることもできるのでコミニュケーションが広がって楽しく防虫ができます!
防虫剤を手作りする際に使用する精油は、本来香りを楽しんだり、心や体の不調を改善してくれたりなど様々な分野で使用されてい天然の芳香成分です。
そのため、虫の嫌がる香りとご自身の好きな香りを組み合わせてブレンドすることにより防虫剤としても芳香剤としても使えます。
また、入れる袋や容器を可愛くアレンジすればインテリアの一部として、そのまま飾ったりも出来るので置き場所に困らなくてすみます。
市販の防虫剤には「パラジクロルベンゼン」や「ナフタレン」など様々な化学成分が配合されており、頭痛やめまい、だるさなどを引き起こしたり、直接触れると炎症を起こしてしまうものなど、しっかりと換気をしながら使用すれば問題ありませんが空気がこもってしまい長期的に摂取することで健康被害が見られることがあります。
香りが嫌いな方は無臭の物を選ぶ方もいらっしゃいますが、長期的に使用することで知らないうちに化学成分過敏症になってしまうこともあり気をつけなければいけません。
また、虫除けに使用される成分として「ディート」というものがあり、様々な種類の虫に効果的なことから日本でも多くの商品に使用されています。
ですが、このディートという成分は6ヶ月未満の乳児には使用しないことや、年齢により使用頻度などが設けられていたりと使用する際に注意も必要です。
※特に赤ちゃんの着用する服や、直接使用する「虫除け」などには、お母さんにはしっかりとした知識を持っていただきたいです。
一方、手作り防虫剤は天然成分であるオーガニックの精油を使用し、自分に合った香りや体に優しい成分を選ぶことができるので安心・安全な防虫剤を作ることができるんです。
植物由来の精油には私たちが良い香りと思うものでも、虫にとっては嫌な香りがあるため虫除けとして活用することができます。
アロマオイルとして知られる精油は植物の花や葉、枝などから抽出される100%天然の植物性香料であり1つの精油の中には様々な成分が含まれていて、この天然成分を使用して防虫スプレーや衣類の防虫用として使用することで、衣類が肌に触れる時や、香りの成分が嗅覚に捉えられて体内に吸収されるときなど安心して使用することができます。
レモングラスやシトロネラに含まれる「シトロネラール」や「シトラール」には防虫効果があると知られており、蚊やハエ、蛾などの虫除けに効果的です。
少し強い香りなので好みがありますが、疲労回復効果が高く精神的な疲労も癒してくれ、気持ちをリフレッシュしてくれるため、やる気を出したい時や気分が下がっている時にもおすすめです。
虫刺されの解毒として活用できることからマラリアの予防などにも使用されるユーカリですが、ユーカリの木は蚊などを寄せ付けないことから防虫剤としても活用することができると知られています。
特にユーカリ・レモンには「シトロネラール」が主成分として含まれているため、防虫や消臭剤として使用したり、空気の浄化用としてお部屋や寝室に置いておくと、精神的な疲れを癒やし気持ちを前向きにしてくれます。
身体機能のバランスを調整してくれることで知られているゼラニウムですが、「シトロネロール」や「テンピネオール」を含むことから防虫効果も期待できます。
甘さと爽やかさが混じったような香りは、精神的な不安やイライラを緩和してくれお肌にも優しいため、ユーカリやペパーミントなどの爽やかな香りと合わせて、衣類用防虫剤として使用したり、蚊やハエなどの虫除けとして使用するのもおすすめです。
カンファーやローズマリーに含まれるケトン類の「カンファー」は蚊や蛾、ダニやノミなどが嫌う香りとして知られており、衣類用の防虫剤としてよく活用される「樟脳」のことを指します。
血行を良くしたり頭をスッキリさせてくれ、カラダや心に良い作用をもたらしてくれる反面、カンファーはケトン類の中でも神経毒性が高いことから大量使用やお子さんのいる家庭、妊娠中の方は使用を避けなければいけません。
また、精油として売られているものはほとんどがホワイトカンフアーですが、カンファー精油を購入するときは、必ずホワイトカンファーを選ぶようにしましょう。
沸点の違いにより採油されるイエローカンファーやブラウンカンファーは発がん性があるので使用しないようにしましょう。
万能精油として有名なラベンダーはその名の通り精神的バランスが崩れてしまった時や痛みの緩和、不眠症、赤みの沈静など様々な体の不調に利用されています。
そんなラベンダーは精神的な安定などに効果的な「酢酸リナリル」や蚊やハエ、ダニやノミなどが嫌う「リナロール」が主成分として含まれているため虫除けや衣類の防虫剤としても活用できます。
また、クエンチング効果もあるので、強すぎる香りや、刺激が強いもの、毒性のあるものとブレンドすることによってそれらのマイナス要素を弱めることが出来る優れものです。
色々な精油とブレンドして自分だけの香りを作るのにもおすすめです。
スッキリとした香りが特徴の成分である「メントール」は様々な害虫が嫌う香りなので防虫剤として活用できます。
蚊やハエ、ダニやノミだけでなく、ゴキブリやアリ、カメムシ、蜂やアブなど害虫を寄せ付けないように天然の防虫剤を作り家の片隅に置いておくことで予防することもできます。
また、ペパーミントの香りはやる気を起こさせてくれたり、脳への血流を高めてくれるので集中できない時や、やる気が出ない時に効果的です。
日常生活で使われる防虫剤、いろんな場面で活用されていますよね。
衣類用防虫剤や虫除けスプレー、菜園用防虫剤など身近にある材料を使って簡単に作ることが出来ます。
【使用する素材】
【素材の特徴】
今回使用する重曹は臭いを吸着してくれ、水分を吸収してくれるので脱臭&除湿効果が期待できます。
また、防虫効果のある精油を加えることにより大切な衣服を守ることの出来る自分だけの衣類用防虫剤に。
服を着たときにフワッとアロマの香りを楽しめるのも楽しみの一つで、どれも薬局や100均などで購入でき、お手頃なものばかりなのも嬉しいポイントです。
【作り方】
ビニール袋に重曹と精油を入れシャカシャカと混ぜ合わせ、お茶パックに混ぜた重曹を入れます。
お茶パックから重曹がこぼれ落ちてしまわないようにお好きな小袋に入れて完成です。
【使い方】
香りは上から下に流れる性質があるため、タンスなどに入れる際は衣類の上に置くようにします。
手作り防虫剤は市販のものとは違い、揮発性のある精油を使用するため香りは長持ちしないので、小まめに交換するか、もう一度精油を足すなどして使用してください。
交換時期は、重曹が水分を吸収し固くなって着た時が目安で、使い終わった衣類用防虫剤は重曹を使用しているのでお掃除に活用できます。最後まで無駄なく使えるのは手作りの特権ですよね。
【使用する素材】
【素材の特徴】
無水エタノールは殺菌や消毒などにも効果的で、精油と精製水を混ざりやすくしてくれる効果があります。
使用する容器にこだわりが必要で、使用する精油にもよりますが、精油に含まれるリモネンという成分がポリスチレンPSを溶かしてしまうことがあるので、容器を選ぶ際は出来るだけポリプロピレンPPやポリエチレンPEのもの、またはガラス製のスプレー容器を選びましょう。
無水エタノールや精製水は薬局で、容器は100均などで手に入ります。
【作り方】
容器に無水エタノールを入れ、好きな精油を5〜10滴入れよく振ります。(お肌が弱い方やお子さんに使用する場合は0.5%濃度の5滴くらいを目安に入れましょう。)
良く混ぜ合わせたら精製水を入れ、最後にしっかりと振り全体的に混ざったら完成です。
【使い方】
使用する際は、精油をしっかりと混ぜ合わせるため振ってから使用しましょう。
肌が弱い方や小さなお子様に使用するときは直接肌に振りかけるのではなく、衣服やベビーカー、タオルなどにスプレーして身につけるようにし、万が一肌が荒れてしまったりかぶれてしまった場合はすぐに使用をやめ洗い流してくださいね。
使用しないときは直射日光の当たらない涼しい場所や冷蔵庫に保管します。
手作り虫除けスプレーは、防腐剤や保存料を一切使用していないため2週間以内には使い切るようにしてください。
精油の香りが薄くなってきたら作り替えることでより防虫効果を発揮することが出来ます。
虫除けスプレーとしてだけではなく、ルームスプレーなどにも使用し香りを楽しめるのでぜひお好きなブレンドを楽しんでくださいね。
【使用する素材】
【素材の特徴】
使う素材は虫除けスプレーと同じで、直接肌につけるものではないので精製水ではなく水道水などでも大丈夫です。
使う精油を菜園時に頭を悩まされる虫たちが嫌いな香りに変更することで、簡単に菜園用の防虫スプレーに変身します。
家庭菜園などにも良く、害虫よけとしてミントが植えられるように、ペパーミントやローズマリー、レモングラスなどの精油を使用するとより効果的です。
【作り方】
容器に無水エタノールを入れ、次に好きな精油を5〜10滴入れよく振ります。(お肌が弱い方やお子さんに使用する場合は0.5%濃度の5滴くらいを目安に入れましょう。)
良く混ぜ合わせたら精製水を入れ、最後にしっかりと振り全体的に混ざったら完成です!
【使い方】
使用する前にしっかりと容器を振り、植物の葉の表や裏など全体的にスプレーを振りかけます。
精油は揮発性が高いため1週間に2、3回振りかけるようにし、香りが薄くなってきたら交換しましょう。
保管する場合は直射日光の当たらない涼しい場所に保管し、1〜2週間程度で使い切れる量を調整しながら手作りしてくださいね。
精油は揮発性のものなので長期保存には不向きです。
天然由来とはいっても、弊害はあるので、使用する前に良く調べてからご使用くださいね!
手作り防虫剤には自然の植物から抽出された天然成分100%の精油を使用するため、防虫剤として使用できるだけでなく、お部屋などの芳香剤や精油それぞれの成分からリラックス、リフレッシュ効果が得られたり、集中力UP、自律神経の調整、ホルモンバランスの調整など様々な効果が期待できます。
また、衣類用芳香剤で使用する重曹は消臭効果があるため、下駄箱やトイレなどに置くことで嫌な臭いを取り除いてくれます。
使い終わったらキッチンやお風呂掃除に活用したり、肌に優しい精油を足してアロマバスにしてみたりと香りを楽しみながらお肌もすべすべになって良いことづくしです。
実際私は今年の夏、観葉植物に小さなコバエが湧いてしまいペパーミントとラベンダー、ローズマリーをブレンドした虫除けスプレーを手作りし、毎日植物や鉢の周り、網戸などに振りかけていたところ無事退治することが出来ました!
コバエがいなくなってからも定期的にスプレーをするようにしていると今のところコバエは出てきていません。
他にもお部屋の臭いが気になる時に部屋全体に振りかけたり、ローズマリーやペパーミントは頭をスッキリさせてくれるので集中したい時にスプレーして活用しています。
小まめに作り替えるのは少し手間ですが、毎回違うブレンドにして香りを楽しむことができるので私はすごく気に入っています。
簡単に出来る手作り防虫剤はいかがでしたか?
香りに含まれる化学物質などで体調や肌に影響を与えてしまう『香害』が問題視される今の時代だからこそ、より一層自分自身や周りの大切な方のことを考えて体に害のない安心して使える防虫剤が作れるって嬉しいですよね!
どれも材料が揃えば簡単に作れるものばかりなので是非作ってみてください ♪
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