n+編集長
やまだ
ライター
山口県出身で、現在は大阪・山口を拠点に“健康”と“教育”をテーマに、トレーニングジム・健康サロン・児童福祉施設・自然農畑を運営。 自身の身体不調をきっかけに現代医療に見切りをつけ、補完療法や自然療法を軸として「効果的」「簡単」「安価」をキーワードに、誰でも気軽に出来る健康実践法を追求し続けている。心許せる信頼出来る各分野のプロフェッショナルにサポートしてもらいながら「人生おもいっきり愉しむ計画!」を稼働中。
整備されていいない河川敷や荒廃した農地や空地などで、悠々と群生しいてるセイタカアワダチソウ。
成長が著しいモノは3m以上にもなったり、カルシウムを多く含んでいて地面に近い茎は枝の様に硬いので、草刈りをする場合は本当に一苦労な植物です。
そんなセイタカアワダチソウですが、実はカラダに嬉しい薬効もあり、決してただの嫌われ者ではありません。
セイタカアワダチソウはどんな植物なのか?カラダに嬉しい薬効からおすすめの草刈りの方法まで幅広く解説していきます。
雑草だからといってただ単に嫌うのではなく、しっかりと知ることから始めれば、うまく共存出来るようになるので楽しくなってきますよ!
目次
セイタカアワダチソウは “カタカナ” で表記されることが多いですが、漢字では「背高泡立草」と書き、別名「代萩(だいはぎ)」と呼ばれていて、植物の分類としては “キク科アキノキリンソウ” に属し、複数年にわたって生存することが可能な多年草植物です。
原産は意外にも北アメリカで、日本には明治時代末期に、切り花用の観賞植物や蜜源植物として導入された様で、温帯地方に多く生息し、日本国内での生息地域はほぼ全国になり、河川敷や土手、荒地や休耕地や路傍など、一般的にはシルトと呼ばれる沈泥(砂よりは小さく粘土よりは粗い砂の様な泥の様なモノ)から粘土質の土壌に繁殖します。
花をつけるのが10月前後ということもあり、大体8月~11月頃が繁殖期と言われています。
繁殖期にはたくさんの花をつけて、一見花粉症で有名な「ブタクサ」に似ていることから、花粉症やアレルギーを引き起こすと誤解されることも多いのですが、セイタカアワダチソウは地下茎やミツバチなどの虫によって受粉する虫媒花になるので、ブタクサやスギなどの風で花粉が飛んで受粉する風媒花とは違って花粉も重く飛びにくく、基本的には花粉症とは無関係だといわれています。
元々主に観賞用として導入されたセイタカアワダチソウですが、日本の侵略的外来種ワースト100に入ったり、要注意外来種生物に指定されるほど忌み嫌われていますが、簾の材料として使われたり、ミツバチの集める蜜の原料になるなど、イメージ以上に良い点もあります。
>>【魚沼市HP】セイタカアワダチソウは生態系被害防止外来種(植物)です<<
セイタカアワダチソウは、繁殖力が高くものすごい勢いで生えてくる生命力の高い植物なので、厄介者というイメージが強いですが、違う角度からみると、その生命力の高さも相まって、薬草としての効果も非常に高いとされています。
生命力の高いセイタカアワダチソウには色んな成分が含まれていますが、その中でも代表的なモノをいくつか紹介します。
植物が自身を活性酸素から護るために作り出すモノで、いわゆる抗酸化物質といわれるものです。
ポリフェノールというと、1種類しかないというイメージを持たれる方が多いのですが、実は5000種類以上あるとされていて、セイタカアワダチソウには、多様なポリフェノールが高含有で含まれています。
ポリフェノールの効果はなんといっても抗酸化作用なので、カラダのサビ(老化)を抑制する効果が有名ですが、それ以外にも、美肌効果・動脈硬化予防効果・アレルギー改善効果・更年期障害緩和効果・脂肪消費効果など嬉しい効果もたくさんあります。
フラボノイドもポリフェノールの1種に分類されますが、植物の葉っぱや茎に多く含まれているもので、ヒトのカラダの健康に不可欠な生理調整機能に働きかけてくれる成分です。
ポリフェノールと同等の抗酸化作用に加えて、デトックス効果・アンチエイジング効果・ストレス緩和効果・がん抑制効果や、免疫を整えたり、血液をサラサラにするなどの効果が期待できます。
水に溶かしてしっかりと混ぜると安定性の高い泡をつくることが出来ることから、天然の界面活性剤と呼ばれたりします。
ポリフェノールやフラボノイドなどの様な抗酸化作用に加えて、免疫力向上効果・肥満予防効果・血流改善効果・肝機能向上効果・咳や痰を抑える効果などがあります。
酵素は、体内で、消化・吸収・代謝・排泄などを行うために必要な反応速度を速める物質なので、カラダの機能を円滑に進めるために必要不可欠な成分です。
胃もたれを軽減する効果・ 肌の調子を整える効果など、消化吸収に関わる機能に特に効果を発揮し、腸内環境の改善などにも役だってくれます。
生命力が強く色々な成分が含まれているセイタカアワダチソウを入浴剤にすることで…
などの効果が期待できます。
セイタカアワダチソウの入浴剤をつくる場合は、9月下旬から10月上旬くらいまでの、花が咲く直前のつぼみの状態が最も効果的ということで、9月下旬から10月上旬位の、花が咲く前のつぼみの状態を収穫しましょう。
今回は草刈りばかりに気を取られて、収穫するのを失念していたので、花が咲いている状態での収穫になってしまいましたが、花が咲いている状態でも効果はあるので、もし収穫を忘れていた場合でも、そんなに気にしなくても大丈夫です!
収穫する場合は、てっぺんから30㎝を目安にハサミで切って収穫し、日陰で風通しの良い場所で、1晩~2日程度干してください。
虫や汚れが気になる場合は水洗いしてから干しても大丈夫ですが、水洗いするとせっかくの酵素が流れ落ちてしまうこともあるので、出来たら洗わずにそのまま干すようにしてください。
干し終わったら、手でもみほぐして砕いたりハサミで切り刻んでいきましょう。
砕いたセイタカアワダチソウはお茶パックにいれておけばいつでも使えます。
湯船のお湯は出来れば40℃前後が理想で、あまり熱くしすぎると、酵素の効果が低下してしまうので、温めのお湯で長めに浸かるのがおすすめです。
湯船のお湯は酵素の働きで殺菌出来るので、3日程度追い炊きでそのまま使えますし、3日目にはサポニンがお湯にじっくりとしみだしていくので、湯船のお湯が泡だってきます。
このレベルまでセイタカアワダチソウの成分が染みだすと、しっかりと入浴剤としての効果を満喫できるのでぜひ試してみてください。
セイタカアワダチソウは薬効が高く、人体に影響するような害も無いので、健康面からみるとおすすめの植物の1つなのですが、いかんせん繁殖力が凄すぎて、休耕地を所有している方からすると、天敵中の天敵といえます。
繁殖力もさることながら、草刈りを少しでもサボってしまうと直ぐに何メートルまで成長したりしますし、カルシウムも含んでいるため、大きく成長したセイタカアワダチソウの根っこに近い部分の茎は、枝の様に硬くなってしまいます。
敷地が大きい場合は、手作業や肩からかけるタイプの草刈り機では、ほぼ間違いなく途中で挫折してしまうので、自走式の草刈り機でいっきに刈ってしまうのがおすすめです。
今回使用したのは、共立の「ハンマーナイフモアHRC664S」という自走式の草刈り機です。
キャタピラータイプで安定しているので、セイタカアワダチソウの屈強な茎にも負けず、どんどん草を刈ってくれます。
ただ、1つだけ問題があり、それは草刈り機本体のお値段です。色んなサイトや販売所で購入出来ますが、どんなに安くても40万円は下りません。
今回は4000坪の休耕地復活をミッションとしているので、手作業で刈っていると、セイタカアワダチソウの茎を折る前に、私の腰と心が折れてしまいます。
でも、40万円というお金はハードルが高すぎる・・・
そんな葛藤の中で悩んでいると、お世話になっている鍼灸院の先生から「ヤンマーなら1日1万円位でレンタル出来るよ。」と、天にも昇るくらいの衝撃的な有難いお言葉をかけてくださいました。
さっそく近所のヤンマーに問い合わせしてみると、そこの支店はレンタルを取り扱っていないみたいでしたが、少しだけ遠い支店であれば取り扱いがあるとのこと。
休耕地から車で15分のところだったので、とても便利に安価に草刈り機を活用することが出来ました。
ヤンマーで草刈り機を借りるには「ほうのう会員」というものにならないといけません。
こちらは年会費等は無料で、ご自身の銀行口座を登録して、レンタルする際はそちらの口座から料金の引き落としという流れになります。
ほうのう会員のことについて書かれているwebページを検索しましたが、情報がでてこなかったので、ほうのう会員の詳細に関しては、お近くのヤンマーに直接確認してみてください!
合計 22,000円(税込)
今回は、軽トラックと草刈り機を積み下ろしするためのアルミブリッジこちらで準備しましたが、もし軽トラやアルミブリッジがない場合は、配送往復10,000円(税込)で行ってくれ、アルミブリッジのレンタルは、1,000円(税込)になるそうです。
こんな感じで、草刈り機を運んできます。
ハンマーナイフモアHRC664S は、こんな感じでセイタカアワダチソウを粉砕していきます。
粉々に粉砕してくれるので、刈った後のセイタカアワダチソウの処理をしなくていいのが楽ちんです。粉砕されたセイタカワダチソウは土に還っていくので、肥えた土が出来そうですね。
今回の草刈りは男性2名で、2日間でおよそ15時間くらい草刈りをしました。
4000坪を一気に刈ることを目標にしていたのですが、草刈り機とセイタカアワダチソウの特性に慣れるまで少し時間がかかってしまったこともあって、1000坪程度の草刈りに終わりました。
セイタカアワダチソウの成長具合によりますが、草刈り機をつかって草刈りをする場合、8時間で500坪くらいを目安にされるといいかと思います。
セイタカアワダチソウは、日本の侵略的外来種ワースト100に入ったり、要注意外来種生物に指定されるほど嫌われていますが、薬効の高い入浴剤として活用したり、草刈りをした後に土を肥やす肥料にもなってくれます。
どんなモノもつき合い方で変わってきます。忌み嫌って邪魔者にするのではなくて、セイタカアワダチソウとも良いつき合い方をして、共存共生していいきたいですね。
ちなみに、セイタカアワダチソウを刈った後の達成感と爽快感は、多分フルマラソン完走と同じくらいの感覚です。(フルマラソン走ったことはないですが。)病みつきになるので皆さんも是非。
n+編集長
やまだ
ライター
山口県出身で、現在は大阪・山口を拠点に“健康”と“教育”をテーマに、トレーニングジム・健康サロン・児童福祉施設・自然農畑を運営。 自身の身体不調をきっかけに現代医療に見切りをつけ、補完療法や自然療法を軸として「効果的」「簡単」「安価」をキーワードに、誰でも気軽に出来る健康実践法を追求し続けている。心許せる信頼出来る各分野のプロフェッショナルにサポートしてもらいながら「人生おもいっきり愉しむ計画!」を稼働中。